GA4(Googleアナリティクス4)とは?概要や設定・導入方法、初心者向けの用語を解説!
GA4に関して、このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 2024年7月に従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)のサービスが終了し、現在は完全にGA4へ移行しています。 今後もWebサイトのアク…


UAからGA4への移行はできましたが、カスタムディメンションをうまく使いこなせていないです…。
UAに慣れていた方は、使い方が変わって戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、正しく設定して活用できれば、標準で備わっている機能では分析できなかったデータ解析が可能です。
そこでこの記事では、カスタムディメンションやカスタム指標の基本についてまとめつつ、設定の仕方と注意点を紹介します。
この記事のレベル
| 重要度 | (5) |
| 初心者度 | (3) |
| 難易度 | (3) |
この記事で学べること
GA4のカスタムディメンションとは、利用者自身で独自に分析情報を追加設定できる機能です。
そもそもディメンションは、分析対象のデータを分類するための軸のことです。日本語では「分析軸」「属性」「項目」といった意味があります。
これらの分析軸を目的に合わせて設定し、傾向を掴みたい内容に応じて調整できるのがカスタムディメンションです。
たとえば、標準で搭載されている「地域」などの大まかな設定区分では国や県単位でしかデータを得られませんが、市や町単位で分析できるようになります。
また、インデックスという管理方法だったUAとは異なり、任意で名称も設定できるようになりました。
これにより分析結果の確認がしやすく、さらに使いやすくなっています。

具体的にどのようなことができるんですか?

標準のディメンションだけでは測定不能な、より細かなデータの取得・測定することができます!
標準のディメンションには、ページタイトルとURL、年齢、地域といった項目があります。
ただしこれらの指標では分類が大まかだったり、扱いたい指標が設けられていなかったりするケースもあります。
このような場面で必要な指標を設定して、分析の精度を高めていきましょう。
会員制のWebサイトを運営していて、ログインしている状態をカスタムディメンションで設定している場合
ログインユーザーと非ログインユーザーのPV数やセッション数を数値化できるので、行動パターンを比較分析できます。
ここまで細かい分析は標準のディメンションでは対応しきれないので、使いこなせば大いに活躍するでしょう。
その他にも、設定次第で下記のような分析も可能です。
| 設定内容 | 分析内容 |
|---|---|
| 会員ランク | 会員ランク別のPV数、セッション数、平均収益 など |
| 記事カテゴリー | カテゴリー別PV数、直帰率、コンバージョン率 など |
| ユーザーID | ユーザーID別の行動パターン、平均収益 など |
データ分析の幅が大きく広がるので、マーケターにとっても欠かせません。
カスタム指標とは、カスタムディメンション同様、利用者自身が独自で設定して表示させる数値のことです。
カスタムディメンションでは分析の基本軸を追加しましたが、そこでどのような値を扱っていくのかを定めるのがカスタム指標といえます。

GA4をこれから使いはじめるという方は、こちらの記事もおすすめです!

UAからGA4になったことで、どんな違いがありますか?

大きく変化した点として、計測をする範囲や指標が挙げられます!
UAではヒット・セッション・ユーザー・商品といった4つのスコープ(単位)でディメンションを設定していましたが、GA4ではイベント・ユーザーの2つになっています。

UAはセッションベースでデータを収集していましたが、GA4ではユーザーベースでデータを収集しているのが特徴です!
具体的にセッションとは、特定の期間内にWebサイトを訪問したユーザーが離脱するまでの一連の操作を指します。
つまり「Webサイトへの1回ずつの訪問数」を意味しており、情報収集の開始と終了時が定められているのです。
この方法だとユーザーの全体像を把握しやすく、かつコンバージョン率の分析に適しているというメリットがあります。
しかし、どのページで離脱したのか、どのような理由で離脱したのかなどの分析が困難なうえに、データ量が膨大になりやすいという点がデメリットです。
1人の利用者が複数デバイスを所持することが多くなった近年において、UAのセッション単位での測定ではユーザーの行動が把握しにくいという欠点があります。
GA4における分析では、ユーザーの行動を個々の「イベント」として捉えており、UAよりも詳細な分析が可能になっています。
「イベント」とはユーザーがどのような「操作」をしたのか計測する単位のことで、ページビュー数・クリック数・スクロールなど、さまざまなイベントが自動的に収集されます。
セッションではなくイベントで計測することで、Webサイト内でどのような行動をとったかという情報を、閲覧者と紐付けて追跡することが可能です。
1つのページを熟読して離脱したユーザーがいた場合
このようなデータ分析に加え、前述したカスタムディメンションを利用できるため、UAよりも詳しく統計を取れるようになっているのです。
その他の違いについては、下記の記事を参考にしてみてください。
カスタムディメンションは、設定→収集→処理→レポートの4段階を経てデータ分析を行う仕組みになっています。

それぞれの段階を詳しく見ていきましょう!
カスタムディメンションとカスタム指標を定義して、データを設定します。
管理画面から数値を定義し、それぞれの名前を決めます。
指定した数値に関しては、以降のSTEP3における処理の段階で、データとして分析するかしないかを選ぶことも可能です。
実際に分析の指標として定めなかった場合でも、STEP4のレポートには表示されます。
設定したディメンションや指標をもとに、情報収集を行います。
このときの情報収集は、「トラッキングコード」とよばれるプログラミングによって自動で収集されるようになっています。
ここで得られた計測コードがGoogleアナリティクスに送信されて、データが蓄積されていくという仕組みです。
またトラッキングコードは、プログラミングに関する知識があれば手入力も可能です。
Googleタグマネージャー(GTM)を設定すれば、簡単にデータ送信ができます。
もちろんコードを追加しなくても十分に計測はできますが、プログラミングの専門知識がある方は試してみてはいかがでしょうか。
GA4で設定したカスタムディメンションで情報収集したあとは、Googleのサーバーなどでデータ処理が行われます。
このようなデータ処理をしたのち、以降のレポートに適したファイル形式に変換する作業が行われます。
ただし実際にGA4を利用する際は、ここまで詳細な仕組みまで理解する必要はありません。
あくまでも流れの1つとして必要な処理が行われていると押さえておきましょう。
処理されたデータを集計し、管理画面で確認可能な分析結果を作成します。
作成された分析結果(レポート)は管理画面上の「基本レポート」「探索レポート」という項目から閲覧できます。

指標が細かいぶん、設定が難しそうです…。

順番に進めていけば難しくありません!
以下3つの手順で作成します。
まずは、以下の手順でカスタムディメンションを作成していきましょう。
ただし、後述しますがカスタムディメンションは設定できる数が決まっています。
むやみに数を増やしても情報を扱いにくくなるほか、ストレージ容量もすぐに消費しかねません。
そのため、どのような目的で情報を収集したいのかは設定の段階から明確にしておくことが大切です。
方向性を決めておけばレポートを作成した際の評価基準もわかりやすくなるため、一貫性を保つためにも意識しておきましょう。
次に、Googleタグマネージャー(GTM)を使って、GA4に利用者がとった行動データ(イベントデータ)を送信するための設定をします。
GTMとGA4は互換性があり、GTMにはGA4のためのタグが用意されています。
設定手順は以下のとおりです。
GTMでタグを付けておくと、主に以下3つのメリットが生まれます。
GTMでのタグ付けは必ず行わなければいけないものではありませんが、データの扱いやすさを考えれば検討するべきでしょう。
GTMに関しては、下記の記事でも解説しています。
カスタムディメンションとカスタム指標をレポートに反映させ、詳細なデータをチェックしましょう。
作成されたレポートでは、指標ごとに絞り込みや比較ができるほか、異なるディメンションでデータを切り替えて分析する「ピボット」という機能も使えます。
グラフや表でまとめられているデータもあるため、個々の内容をじっくり評価していきましょう。

カスタム指標の設定も、基本的なやり方は同じです!
また、レポート作成時にカスタム指標をわかりやすく表示・分析する際は、Googleが提供する無料ツール「Looker Studio」を使用するのもおすすめです。
GA4をはじめとする500種以上のデータソースと連携できるため、便利に活用できます。
マーケターなど分析を多く行う方で、より可視化しやすい状態に落とし込みたい場合は検討してみてください。

設定のやり方はわかりましたが、このとき何か気をつけることはありますか?

以下4点に気をつけましょう!
作成できる個数には上限があり、ユーザースコープ→25個、イベントスコープ→50個までです。
もし50個で足りない場合は、有料版の利用で上限を上げることができます。
無料版と有料版での個数の違いは画像の通りです。

画像引用:Googleアナリティクスヘルプ
ただし、分析ツールに費用をかけたくない方も多いと思います。
このような判断基準を設けながら対応していきましょう。

有料版についてはこちらの記事も参考にしてみてください!
1度登録したカスタムディメンションを消すことはできないため、継続して使用するかをよく検討してから作りましょう。
無料版の場合、一時的にしか使用しなければすぐに上限に達してしまう恐れがあります。
ただし、削除できなくてもアーカイブが可能です。
アーカイブすればデータの表示や分析に使用できなくなりますが、データ自体は保持されます。復元しない限り使用はできないものの、データの長期的な保存や損失の防止につながるためおすすめです。
アーカイブは以下の手順で行います。
ストレージ容量も節約できるため、状況に応じて使用してみてください。
カスタムディメンションは、既存のデータに新しい属性を追加する機能です。
そのため、既に計測が始まっているデータがなければ、新しい属性を追加することはできません。
計測したデータがないと、利用者の行動データを収集する「イベントパラメータ」や利用者の属性を表す「利用者プロパティ」が設定画面では選べない状態です。

GA4導入時に設定する「コンバージョン設定」によりデータ計測が始まります。詳細なコンバージョン設定方法は、以下の記事で確認してみてください!
設定後すぐはレポートに反映されず、1~2日はステータスが「未設定」と表示されます。
これはカスタム指標も同様です。
GA4はリアルタイムでデータ処理を行うものではなく、あくまでもデータを蓄積してから分析や処理がはじまります。
前述の仕組みでもご紹介した通り情報収集から多くの処理過程を踏むため、数時間から24時間は時間がかかると考えましょう。
カスタムディメンションが反映されない理由は?
データ反映までに1~2日かかりますが、それ以上時間を空けても反映されていない場合は、イベントパラメータに該当するデータが取得できていないかもしれません。
きちんと設定できているか確認し、GTMでの計測設定もチェックしてみてください。
カスタムディメンションとカスタム指標の違いは?
カスタムディメンションはどのような内容を分析していくのかを表す「分析軸」で、そこで具体的に収集していく数値などがカスタム指標です。
カスタムディメンションの範囲とは?
ある条件下での行動を軸にして分析するときはイベントスコープ、利用者ごとに分析するときはユーザースコープを設定できます。
GA4以前のUAでは、ヒット・セッション・商品・ユーザーの4種類でした。
ただし、種類が減っているからといってGA4が劣っているわけではなく、分析の方法そのものが変わっていると考えましょう。
マーケティングにおいて、ユーザーや読者の行動を測定することは必要不可欠です。
なかでも具体的な数値で統計を図れるデータは分析の基本となるので、詳細まで追求する必要があります。
ただし、GA4の既定の分析基準が目的に合わないケースも多いでしょう。
そのような場面ではカスタムディメンションをうまく設定して、欲しい情報を入手できるようにしておくことが大切です。
設定の手順そのものは誰でも簡単に行えるようになっているため、この記事を参考に取り組んでみてください。







