サンクスページなしでコンバージョンは計測できる?GTMでの設定手順と注意点を解説

サンクスページなしでコンバージョンは計測できる?GTMでの設定手順と注意点を解説

サンクスページなしでコンバージョンは計測できる?GTMでの設定手順と注意点

「サンクスページがないとコンバージョンは計測できないのでは?」
「URLが変わらないフォームで、どうやって成果を測ればいいのかわからない」
「今の設定で、本当に正しく計測できているのか判断できない」

このような疑問を感じたことはありませんか?

フォームの仕様によっては、送信完了後にサンクスページを表示しないケースがあり、その場合にどうやってコンバージョンを計測したら良いのか悩む方も少なくありません。

本記事では、サンクスページがない場合のコンバージョン計測について、以下の内容をわかりやすく解説します。

  • サンクスページがないと計測が難しい理由
  • サンクスページなしでコンバージョンを計測する方法
  • 設定時に気をつけたいポイント

この記事を読むことで、URLが変わらないフォームでもコンバージョンを正しく計測できるようになります。サンクスページなしの場合にも計測漏れや二重計測を避けた設定を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

サンクスページがないとコンバージョン計測ができない理由

サンクスページがない場合、コンバージョンは計測できないんですか?

結論からいうと、サンクスページがなくても計測は可能です。ただし、何も設定しなければ計測できません。

サンクスページがないとコンバージョン計測が難しくなる理由は、従来の計測方法がページ遷移を成果判定の基準にしてきたためです。

多くの計測ツールでは、「特定のURLが表示された=成果が発生した」と判断します。サンクスページはフォーム送信が正常に完了したときだけ表示されるため、コンバージョンを判定する明確な方法として使われてきました。

特別な設定をしなくても、「URLが/thanksを含んだらコンバージョン」というような単純なルールで計測ができます。

サンクスページがないフォームでは、送信後もURLが変わりません。ユーザーの画面上では完了していても、URLに変化がないために、計測ツールは成果が発生したということを判断できないのです。

サンクスページなしでコンバージョンを計測する方法

サンクスページがなくてもコンバージョンの計測はできるんですよね?具体的には何をすれば計測できるのでしょうか?

URLの変化が使えない代わりに、フォーム送信が完了したことを示す動きを別の方法で検知して計測します。

サンクスページがなくても、コンバージョンを計測する方法はいくつかあります。

主要な計測方法は、大きく分けて以下の3つです。

フォームの仕様や実装状況によって適した方法は異なりますが、何が起きたら完了とみなすかを決めるという基本的な考え方は同じです。

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

フォーム送信完了メッセージを使って計測する方法

この方法では、フォーム送信が正常に完了したときに表示されるメッセージや要素を検知して、コンバージョンとして計測します。

フォーム送信後に「お問い合わせありがとうございました」「送信が完了しました」といったテキストが表示されるページで有効です。

Googleタグマネージャー(GTM)の「要素の表示」という機能を使い、特定の文字や要素が画面に現れた瞬間をコンバージョンとしてカウントします。

具体的な設定手順

1. 「完了メッセージ」のIDやclassを確認する
ブラウザでフォームを送信し、表示されるテキスト(送信が完了しました等)を右クリックして検証を選択します。そのメッセージを囲っているタグのidやclassをメモします。

ターゲットとなるメッセージ自体にIDやclassがない場合は、そのメッセージを囲っている親要素(1つ上の階層など)のIDやclassを確認します。
2. Googleタグマネージャーで「要素の表示」トリガーを作成する
Googleタグマネージャーで「トリガー」を新規作成し、タイプに「要素の表示」を選択します。

・IDがある場合:選択方法を「ID」にし、ID名を入力します。
・classしかない場合:選択方法を「CSSセレクタ」にし、class名を入力します。
3. GA4のイベントタグと紐付ける
作成したトリガーを、GA4の「イベント」タグに関連付けます。
4. 動作確認後に公開する
Googleタグマネージャーのプレビューモードで実際にフォームを送信し、GA4のリアルタイムレポートを確認します。設定したイベント名が表示され、カウントが1になることを確認できたら、最後にGoogleタグマネージャーの「公開」ボタンを押して完了です。

この方法は、実際に送信が成功した瞬間だけをピンポイントで計測できるため誤計測が起きにくく、送信完了メッセージが用意されているフォームでは最もおすすめの方法です。

フォーム送信イベントを使って計測する方法

この方法は、HTMLフォームの送信処理が行われたタイミングを検知して計測する手法です。Googleタグマネージャーにはフォーム送信を検知するためのフォーム送信トリガーが標準で用意されています。

ユーザーが送信ボタンを押し、ブラウザがデータの送信を行ったと認識したタイミングで計測を行います。完了メッセージが特定のIDを持っていない場合や、メッセージが短時間しか表示されないフォームでも有効です。

具体的な設定手順

1. Googleタグマネージャーで「フォームの送信」トリガーを作成する
Googleタグマネージャーの「トリガー」を新規作成し、タイプに「フォームの送信」を選択します。

すべてのフォームではなく、特定のフォームだけを計測したい場合は、発生場所を「一部のフォーム」にし、「Form ID」や「Form URL」が特定の値に等しい、という条件を加えます。
2. 「妥当性をチェック」を有効にする
設定画面で「妥当性をチェック」にチェックを入れます。これは入力エラーで送信がブロックされたときにはカウントしないように設定するものです。
3. GA4のイベントタグと紐付ける
作成したフォーム送信トリガーを、GA4の「イベント」タグに関連付けます。
4. 動作確認後に公開する
Googleタグマネージャーのプレビューモードで実際にフォームを送信し、GA4のリアルタイムレポートを確認します。エラー送信時に発火しないかチェックし、問題なければ公開します。

フォーム送信イベントを使った計測は、Googleタグマネージャーの標準機能で対応できるため設定が比較的簡単ですが、フォームの仕様によっては誤って発火する可能性があるのがデメリットです。

完了メッセージが表示されるフォームであれば、前述の完了メッセージでの計測の方が精度が高いため、そちらを優先して検討することをおすすめします。

送信ボタンクリックで計測する方法

この方法は、フォームの送信ボタンがクリックされたタイミングを検知して、コンバージョンとして計測する手法です。

3つの方法の中で最も設定が簡単ですが、送信が実際に完了していなくてもカウントされてしまうリスクがあるため、送信完了メッセージやフォーム送信イベントが使えない場合の最終手段という位置付けです。

具体的な設定手順

1. 送信ボタンの要素を確認する
ブラウザでフォームを開き、送信ボタンを右クリックして「検証」を選択します。ボタンタグに設定されているidやclass、button要素の属性をメモします。
2. Googleタグマネージャーでクリックトリガーを作成する
Googleタグマネージャーの「トリガー」を新規作成し、タイプを選択します。

・通常のボタン(buttonやinputタグ):「クリック – すべての要素」を選択
・リンク形式のボタン(aタグ):「クリック – リンクのみ」を選択
特定の送信ボタンのみを計測したい場合は、「一部のクリック」を選び、「Click ID」や「Click Classes」が特定の値に等しい、という条件を設定します。
3. GA4のイベントタグと紐付ける
作成したクリックトリガーを、GA4の「イベント」タグに関連付けます。
4. 動作確認後に公開する
Googleタグマネージャーのプレビューモードでボタンをクリックし、GA4のリアルタイムレポートで反映を確認します。問題がなければ「公開」ボタンを押して完了です。

送信ボタンクリックでの計測は、設定は簡単ですが精度が低い方法です。精度を重視する場合は、送信完了メッセージやフォーム送信イベントを使った計測をおすすめします。

コンバージョン計測の設定時に注意すべきポイント

正しく計測されない場合は、何か設定が間違っているのでしょうか…?

はい、設定ミスによって誤計測や二重計測が発生することがあります。

サンクスページがないフォームの計測設定はURLの変化という明確な基準がない分、設定のミスで正しく計測されないことはよくあります。

設定時に気をつけたいのは、次の3つです。

コンバージョンは1イベントに絞る

同じお問い合わせフォームに対して、複数の計測方法を同時に設定するのは避けましょう。

「送信完了メッセージが表示された時」と「送信ボタンがクリックされた時」など、複数のタイミングを同時に設定してしまうと、1回の問い合わせに対してコンバージョンが二重にカウントされてしまいます。

まずは完了メッセージでの計測を試し、それが難しい場合のみ、他の方法を検討するという流れで進めてください。

もし過去に別の方法で計測を設定していた場合は、以下の点を確認しましょう。

  • Googleタグマネージャーで該当するトリガーを無効化または削除する
  • GA4で重複しているイベントがないか確認する
  • Googleタグマネージャーのプレビューモードで、1回の送信で1つのイベントだけが発火することを確認する

トリガーの発火条件を正確に設定する

IDやclass名、テキストの内容など、指定した条件に1文字でも間違いがあるとタグは反応しません。

また、他のページにある似たようなボタンやメッセージを誤って検知しないよう、できるだけ対象のフォームや送信ボタンに絞って設定するのが正確に計測するコツです。

Googleタグマネージャーの条件設定で「Page URL」を組み合わせるなど、そのフォームがあるページだけで動くように設定を限定します。

プレビューモードで成功・失敗両方をテストする

Googleタグマネージャーのプレビューモードを使い、本番公開前に必ず以下の2パターンをテストしてください。

成功パターン

実際に正しく送信を完了させ、イベントが発火しGA4のリアルタイムレポートに反映されるか。

失敗パターン

あえて入力エラー(必須項目の未入力など)を起こして送信ボタンを押し、イベントが発火しないか。

この両方を確認し、問題がないことを確かめてから、最後に「公開」ボタンを押しましょう。

サンクスページなしのコンバージョン計測に関するよくある質問

サンクスページがなくても、コンバージョンは正確に計測できますか?

はい、計測できます。送信完了メッセージの表示やフォーム送信イベントなど、送信完了を示す挙動を検知することで、サンクスページがなくても計測可能です。ただし、使用する方法によって精度は異なります。

1つのサイトに複数のフォームがある場合はどう設定すればいいですか?

各フォームを区別できるように、「Page URL」や「Form ID」などを条件にしてトリガーを設定します。すべてのフォームをまとめて計測すると誤計測が起きやすいため、対象フォームごとに条件を絞るのが基本です。

コンバージョンが二重に計測されてしまう原因は何ですか?

複数のイベントを同時にコンバージョンとして設定しているケースが主な原因です。ユーザーによる送信ボタンの連打や、送信後のブラウザ更新によってトリガーが複数回反応してしまうケースもあります。

クリック計測だけでも問題ありませんか?

クリック計測は設定が最も簡単ですが、入力エラーで送信が失敗したときもカウントされるため、精度は低くなります。

データの正確性を重視するのであれば、まずは完了メッセージやフォーム送信イベントでの計測を優先し、どうしても難しい場合の最終手段として考えるのが無難です。

まとめ

サンクスページがないサイトでも、適切な計測方法を選び、Googleタグマネージャーで正しく設定すれば、コンバージョンを計測することは可能です。

計測方法にはいくつか選択肢がありますが、精度や安定性には差があります。送信完了メッセージを検知できる場合はそれを優先し、難しい場合にフォーム送信イベント、どうしても対応できない場合の最終手段としてクリック計測を選ぶ、という考え方が基本です。

サンクスページがないという理由だけで計測をあきらめる必要はありません。まずは自社のフォームの仕様を確認し、最適な手法を1つ選んで設定することから始めてみてください。

この記事を書いた人

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