Googleが廃止したはずの構造化データをループさせている?301リダイレクトに疑問の声

Googleが廃止したはずの構造化データをループさせている?301リダイレクトに疑問の声

Googleが廃止したはずの構造化データをループさせている?301リダイレクトに疑問の声

Googleが削除したはずの構造化データの古いURLに対し、通常の「404(ページがありません)」ではなく、301リダイレクトを設定しているケースが確認されています。

さらに、その転送先のページには、また同じ古いURLへのリンクがあり、結果として「行って戻って」を繰り返す「無限ループ」のような状態になっています。

この挙動はユーザー体験だけでなく、検索エンジンのクロール効率にも悪影響を与える可能性があり、SEOの観点からも注意が必要です。

本記事では、今回のリダイレクト設定の内容と背景、SEOへの影響、そして中小メディアが実務で気をつけるべき点について解説します。

削除された構造化データと転送先の違和感

Googleは2025年6月に「検索結果をシンプルにする」目的で、以下の構造化データのサポート終了を発表しました。

  • Course info(コース情報)
  • Estimated salary(推定年収)
  • Learning video(学習用動画)
  • Special announcement(特別なお知らせ)
  • Vehicle listing(車のリスト)

上記、構造化データのドキュメントは数カ月をかけて段階的に削除され、2025年9月には正式にGoogleの検索開発者サイトから削除されました。

通常であれば、削除されたページにアクセスした際は「404 Not Found」が返されるべきですが、実際には一部のURLがGoogleのchangelog(更新履歴)ページに301リダイレクトされる設定となっています。

この時点でやや特殊な対応ですが、問題はこの転送先に元のリンクがそのまま残っている点にあります。

参考:Google 検索結果ページを簡素化|Google search central

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なぜ「無限ループ」が起きてしまうのか

本来、301リダイレクトは「ページの移転先」や「類似コンテンツ」への誘導に使うべき仕組みです。

しかし今回のケースでは、削除された構造化データのURLはchangelogページに転送され、そのページには再び元のURLへのリンクが存在しています。

つまり、下記のような流れが発生しており、ユーザーも検索エンジンのクローラーも、同じページ間を行き来する「無限ループ」のような状態に陥るのです。

  1. 古い構造化データのURLにアクセス
  2. changelogページに301リダイレクトされる
  3. changelog内のリンクをクリックすると、また古いURLにアクセス
  4. さらにchangelogに戻る…

この挙動について、海外SEOニュースメディア「Search Engine Journal」は「技術的には正しいが、ユーザーにもクローラーにもやさしくない対応」と指摘しています。

SEOタイムズの見解「Googleの対応は正しい?リダイレクト設定の落とし穴」

今回のGoogleの対応は、一見すると「301リダイレクトを使っているから問題ない」と思えるかもしれません。

しかし、リダイレクト先に元のURLのリンクが残っていて、ユーザーやクローラーがその間を行き来してしまう状態は、やはり適切とは言いづらい設計です。

Search Engine Journalも「ほとんどのSEO担当者はこのような対応を選ばないだろう」とコメントしており、Googleにしては珍しく運用上の穴が見えている印象です。

もし意図的な設計だとすれば、リンク構造を修正するだけで済む話ですし、もし見落としなら早期に対応すべき問題です。

中小メディアの場合でも、ページを削除した後のリダイレクト先には十分な注意が必要です。

例えば、削除した記事のURLをトップページに転送してしまうと、ユーザーは「何を見に来たのか分からない」と感じてしまいますし、検索エンジン側も適切に情報を処理できません。

リダイレクトは「転送先に意味があるかどうか」が重要です。

SEO担当者は「301を設定したからOK」と安心せず、ユーザー目線と検索エンジンの視点の両方から判断する姿勢が求められます。

まとめ

Googleが廃止した構造化データのURLに301リダイレクトを設定したことで、リンク先と元ページを行き来する「無限ループ」が発生しています。

この対応は一部では意図的に行われたようですが、ユーザーにもクローラーにも優しくない設計である点が指摘されています。

SEOの視点では、削除ページにどう対応するかが大切で、今回のようにループを生む設計は避けるべきです。

今後の削除対応の参考として、ぜひこの事例を活かしていきたいところです。

この記事を書いた人

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染谷 洋介 / SEOタイムズ編集部

創刊時から企画・監修を一貫して担い、累計2,000本以上のSEO記事を発信。実務経験10年以上のSEOディレクター。公開前のファクトチェックと各界の専門家のレビューを行い、正確性と信頼性を両立。トレンドを押さえ、読者が“今すぐ実装できる”ノウハウを届けることが使命です。