Googleの検索順位は「誰が読んだか」で決まる?裁判資料で明かされた内部ルール

2025年9月に行われたアメリカの司法省(DOJ)とGoogleの裁判で提出された文書から、Googleの検索順位に関する内部資料が公開されました。
SEO専門家のマリー・ヘインズ氏が、この内部資料を詳細に分析し、Googleが検索結果の順位を決める際に、ユーザーのクリックや滞在時間といった行動データを重視していることが明らかになっています。
さらに、Google Chromeを通じた利用データが「人気のあるページ」の判断材料になっている可能性も浮上しています。
本記事では、公開された内部資料をもとに、AIモデルとの関係やSEOで意識すべき点を解説します。
参考:2023年7月11日 訴訟番号22-3205の裁判に関連する判決文書|アメリカ合衆国地方裁判所コロンビア特別区
ユーザーのクリックや滞在時間が検索順位に影響
Googleは検索結果の中で、ユーザーがどのページをクリックし、どれだけの時間ページに滞在したかなどの行動を細かく記録しています。
この情報は、ページごとの評価に使われ、検索順位にも影響を与えているとされています。
すべてのWebページにはそれぞれ固有のID(DocID)があり、クリック数や滞在時間、スパムの判定など、多くのデータが保存されています。
こうした評価データをもとに、Googleはより正確な「ユーザーが求めるページ」を判断できるようになっています。
検索精度を高めるAIモデル「RankEmbed BERT」とは?
GoogleはAIを使って検索結果の精度を高めています。
なかでも「RankEmbed BERT」というAIモデルは、ユーザーのおよそ70日分の検索ログと人間の品質評価者のデータをもとに学習し、検索クエリとページ内容の関連性を判断することで、より満足度の高い検索結果を返しています。
このAIモデルは、特にロングテール検索(具体的で検索回数が少ないキーワード検索)で、より適切なページを見つけやすくするために使われています。
Google Chromeの利用データも検索順位に使われている?
裁判資料の中には「人気度」の指標としてGoogle Chromeの訪問データが使われている可能性が記されています。
つまり、どのページに多くの人がアクセスしているかを、Google Chromeのデータで測っている可能性があるということです。
SEOニュースメディア「海外SEO情報ブログ」もこの点に注目し、Googleが検索だけでなくGoogle Chromeも保持し続ける理由が、ユーザーの行動データ取得にあるのではないかと見解を述べています。
ユーザーの行動が検索精度に影響するなら、Googleが自社ブラウザを通じてその情報を得ようとするのは自然な流れとも言えるでしょう。
今後は被リンクよりコンテンツの質が大事になる
これまでの検索エンジンは、被リンクが検索順位に大きく影響していました。
実際、Googleが開発した「PageRank」は、被リンクの数や質をもとにページの価値を判断する仕組みでした。
しかし、今回の裁判資料には「PageRankは今も使われているが、ページ内のコンテンツそのものが、今では主要な品質シグナルの多くを占めている」と記されています。
つまり、被リンクの数よりも、ページの中身がどれだけ役立つかが評価されるようになっているということです。
さらに、ユーザーの行動指標が良好であれば、Googleのクローラーがそのページを頻繁に巡回する可能性も高くなるとのこと。
質の高いコンテンツを継続的に提供することで、SEOにも良い影響を与えると考えられます。
SEOタイムズの見解「読まれるかどうかがすべて」
今回の裁判で公開された内部資料から、検索順位のルールが表向き以上にユーザー行動に依存していることが分かります。
本記事を読んで「やっぱりそうか」と感じた方も多いのではないでしょうか。
今のSEOは「読まれる設計」が勝負になっています。
「キーワードを入れた」「被リンクをもらった」だけでは不十分で、ユーザーが「実際に読む」「長く見る」ことが求められています。
また、コンテンツの質だけでなく、見やすさ、構成、導線なども含めて「どうすれば読まれるか?」という視点が大切です。
メディアにキャラクターを登場させたり、吹き出しを活用してテキストを読む負担を減らしたり、工夫次第で色々できますね。
ToBToCによるメディアのターゲット、読み手は誰なのか?という視点からどのような施策が有効か考えてみましょう。
まとめ
Googleは、ユーザーの行動やAIによる判断、さらにGoogle Chromeの利用データなどを使って検索順位を決めていることが裁判資料から明らかになりました。
今後のSEOでは、テクニックだけでなく「ユーザーがどう感じるか」を意識した取り組みがますます重要になってきそうです。
自社のメディアは読みやすい作りになっていますか?
ぜひ本ニュースの内容をメディア運用に活かしてください。












