SEOライティングで人間がAIにはない価値を提供する5つの手法

ChatGPTやClaude(クロード)などのAIで、SEOブログ記事のライティングをするのが当たり前の時代になりました。
筆者の知り合いのライターも発注者から「AI使っていいから、その分費用を下げてもいいですか?」というような話が出ており、記事を発注する側にとってもAIの利用が浸透し始めていると言えます。
では、このままSEOブログ記事のライティングは、AI化が進み、人間がライティングすることは無くなるのでしょうか?筆者はそうは思いません。
なぜなら、記事を読んだユーザーを行動させるような記事には人間独自の「経験」や「体験」が必要であり、そのようなユーザーを惹きこむような記事は、今後も人間にしか書けないと筆者は確信しております。
本日は、forUSERS株式会社で、企業向けにSEOのコンサルティングを実施している筆者が、AIライティングの弱点を解説した上で、人間ならではの価値のあるSEOブログ記事を書くための5つの具体的手法を解説するので、最後までご覧ください。
- 目次
AIライティングの4つの弱点
筆者もAIを使って記事の一部を執筆したり、企業からの依頼を受けたりし、ChatGPTのブログ記事のプロンプトの開発を実施しましたが、その中でAIが生成するブログ記事には、以下の4つの弱点があることを日々感じております。
【 AIのライティングの4つの弱点 】
- 言い回しが弱い
- 抽象的な言葉を好んで使う
- Webにあるデータ以上のことはわからない
- 文章の緩急が弱い
それでは一つずつ解説してまいります。
AIライティングの弱点 ① 言い回しが弱い
まず、下記の言い回しを見てください。AIがよく使う言い回しです。
「○○の可能性があります。」
「○○のように思えます。」
「○○の場合があります。」
「○○かもしれません。」
このような「言い回し」は一見すると問題ないように思えますが、SEO目的のブログ記事はユーザーにブログで紹介しているサービスや商品に対して「確信」を抱かせることが重要であり、このような腰が引けたような「弱い言い回し」では、ユーザーを納得させることができません。
また、Googleのアルゴリズムの観点からもSEOに悪影響です、GoogleのアルゴリズムはブラウザーのChromeでユーザー行動データを取得しており、ユーザー行動によってSEO順位を再調整しており、ブログからの離脱が多かったり、他の検索結果に移ってしまったりが続けば、ユーザー行動が悪いと判定されてSEO順位に影響があります。
「弱い言い回し」が多い文章は、ユーザーは記事を見て納得ができないため、ユーザー行動が悪くなり、その結果SEO順位も上がりづらいものとなるのです。
ですから、SEOブログ記事では、ユーザー行動を良くするために、以下のよう「断定的な言い回し」をあえて積極的に用いるべきなのです。
SEOブログ記事では「断定的な言い回し」を積極的に使う
「○○です。」
「○○すべきです。」
「○○なのです。」
「○○で間違いありません。」
このような「断定的な言い回し」こそ、プロの書き手が使うべき文章であり、ユーザーが「このサービスで間違いない!」と記事に対して確信を抱きやすくなり、ユーザーがブログ記事を見て、行動できる文章となるのです。
もし、断定的な言い回しが不安であれば「ただし、○○の場合は~」と例外ケースの文章を用意すれば何も問題は発生しません。
これらの言い回しをAIに学習させることは可能ですが、「です」「すべきです」と言い切るためには、文章内に明確な「結果」や「証拠」、あるいは書き手の「体験」が必要となり、AIではそのような言い回しにふさわしいデータや体験がないため、人間に迫る断定的な言い回しを使いにくいのです。
AIライティングの弱点 ②抽象的な言葉を好んで使う
AIに記事を書かせてみると、以下のような言葉(形容詞)が良く出てきます。
【 AIが良く使う言葉(形容詞) 】
- 効率的な
- パーソナライズされた
- インタラクティブな
- 多様な
- 柔軟な
- 強化された
- 最適化された
- 高度な
一見すると問題ないような言葉ですが、これらの形容詞を多用すると「中身のないブログ記事」となってしまいます。
では、具体的にAIの文章を見ていきましょう。以下にAIに文章を書かせてみました。
【 AIが作った文章 】
自社ECサイト構築のメリットは、柔軟なカスタマイズが可能で、包括的な機能を一元管理できる点にあります。インタラクティブなユーザー体験を提供し、顧客とのエンゲージメントを強化します。さらに、高度なマーケティングツールを活用することで、競争力のあるオンラインビジネスの成長をサポートします。
このように、何を言っているのか、わかりづらい文章となってしまうのです。
このような文章にならないようにするには「具体」が必要となるのです。
それでは、上記の文章を筆者が手直しをしてみましたので、下記の文書をご覧ください。
自社ECサイトのメリットは、業務フローに合わせたカスタマイズを実施して、多くの機能を一つの管理画面で管理が可能な点です。例えば、在庫管理システムを導入し、在庫一元管理機能を実現したり、あるいはECサイトで買った商品の店舗受取を可能にしたりして、ユーザーへの利便性を高めることができます。また、MAツールやCRMツールを活用し、メルマガやLINEコンテンツを一人ひとりの興味関心にそって、情報配信することで、初回購入や既存顧客のリピート購入率のサポートをいたします。
文字数が少し増えてしまいましたが、上記の文章の太字の単語を見てください。人間が書くことで自身の経験や知識から「具体」を明確にできます。
つまり、抽象的な表現が多い文章は、リテラシーが低い方や、その分野での知識が乏しい方には理解しにくいですし、リテラシーが高い方にとっても「ふわっと」した内容で終始してしまうため、ユーザー行動が良くならず、SEO順位も上がらないのです。
AIはサラっと間違ったことも書いてしまうこともありますが、AIになりに正しい文章を書こうとしているのです。そのためAIは文章を具体的にすればするほど、間違う可能性が増えるため、AIの文章は抽象的になりやすいのです。
AIライティングの弱点 ③ Webにあるデータ以上のことはわからない
最新のChatGPT等のAIは、Webにある最新の情報をインプットして、文書を作ってくれるため、非常に便利になりました。しかし、SEO記事で求められているのは「強い独自性」です。
つまり、独自のインプット無しでAIに記事を書かせる場合、現在のWeb上にある情報しか集めることができず、AIがWebにはないリアルの情報を収集することは困難です。
例えば、「SNSの年代別利用者数」などの記事をAIに書かせても、AIが利用するデータは、すでにWebにある既存の調査結果しか、利用することができませんが、人間であれば、自分で調査を実施したり、あるいはSNSに関する体験談を掲載したりすることで、独自性の高い記事となります。
この例からもわかるとおり、AIは既存のWebの情報を使うことしかできないため、データや体験で独自性を出すことが困難なのです。
この点は、人間であればアンケート調査を実施したり、自身のリアルでの体験談を活かしたりすることができるため、競合ブログ記事よりも独自性を出す工夫を出しやすいのです。
AIライティングの弱点 ④ 文章の緩急が弱い
AIが書く記事の傾向としては、文章の緩急があまりありません。
その原因はAIが構成を作る際は文章としての「まとまり」や「起承転結」を重視した記事になりがちだからです。
例えば、「SEO」について、記事を書かせても、本文の最初は「そもそもSEOとは?」みたいなありきたりのブログの構成になりやすいのです。
しかし、人間であれば、「SEOによって売上を10倍にした事例」といった強烈な見出しを本文に最初に設置して、構成に緩急をつけることができます。そのような事例をもとにブログ記事の構成を作ることで、「売上をSEOで高めるためには○○が最も重要である。なぜなら~」と強力なデータをみせることで、続く文章にも緩急をつけやすくなります。
このような「強い見出しのある」記事は、文章に緩急をつけて、ユーザーを惹きつけるため、滞在時間や離脱率に良い影響を与えるため、ユーザー行動がよくなり、SEO順位にも影響があります。
AIでも不可能とまで言いませんが、このような文章に緩急をつけるためには、ユーザーを惹きつける事例や比較表、データを徹底的に考えて、構成や見出しを作る必要があるため、AIが作る構成では、よほどプロンプトのチューニングをしないと、このような緩急のある構成は生まれにくいはずです。
見出しだけ強烈にしても、続く文章に力が無ければユーザーが失望してブログから離脱してしまいます。
それでは、ここまではAIライティングの弱点について解説してきましたが、AIのライティング時代においては、どのような手法で人間がライティングすべきなのか?5つの具体的手法を解説します。
AI時代に人間が行うべき5つのライティング手法
それでは、人間ならではで、独自性が高く、競合差別化しやすい5つの具体的ライティング手法について解説します。
手法 ① 体験談をブログ記事に入れる
ブログ記事でユーザーが知りたいのは「実際どうだったのか?」という点に尽きます。どんな記事でも、ユーザーはプロや、それを経験した人の体験談を聞きたいのです。
体験談は、ブログコンテンツにおいて、ユーザーを強く惹きつける要素です。人間であるからこそ、実際に商品やサービスを試してみたり、そこに行ってみたりして、その体験を記事にすることができます。
具体的には、以下のような体験談を記事に入れてみましょう。
【 主張の根拠を厚くするために「体験談」を使う文章例 】
シュノーケリングを始めるなら、長袖のラッシュガードを着るべきです。なぜなら、岩場に腕を擦ると怪我をしますし、夏であれば毒を持つアンドンクラゲ対策にもなります。筆者の経験ですが、夏でも長袖のラッシュガードで毎年関東や伊豆でシュノーケリングをしていますが、過去10年間において、一度も怪我もなく、またクラゲに刺されたこともありません。
これを主張、根拠、体験談に分解します。
主張
シュノーケリングを始めるなら、長袖のラッシュガードを着るべきです。
根拠
なぜなら、岩場に腕を擦ると怪我をしますし、夏であれば毒を持つアンドンクラゲ対策ともなります。
体験談
筆者の経験ですが、夏でも長袖のラッシュガードで毎年葉山や伊豆でシュノーケリングをしていますが、過去10年間において、一度も怪我もなく、またクラゲに刺されたこともありません。
このように、体験談があることで、「怪我をしない」という根拠を厚くすることができます。さらに体験談に「葉山や伊豆」という経験者のみが使う固有名詞があると臨場感が増します。そしてユーザーは臨場感がある記事を信頼しやすくなります。
このような体験談は人間にしか書くことができません。AIで無理やりおこなうとそれは「嘘」をつくことになり、ライティング以前の問題となります。それを踏まえると、体験談こそ人間が実施するライティングの特権と言えるのです。
手法 ② 独自の写真や図表を使う
実際に撮影した独自の写真や図を使うことで、信頼性と説得力が高まります。他人が使った写真やレンタルフォトではなく、自分で撮った独自の写真を使うことは、独自性が高まりSEOにも有利です。
以下の記事をご覧ください。
筆者の趣味のシュノーケリングブログの記事です。
筆者のブログ記事には独自の写真が多用されている

画像引用:フルフェイス型のシュノーケルマスクを海で使ったレビュー記事
※「フルフェイスシュノーケリングマスク」でSEO順位3位(2024年10月時点)
このように写真を多用することで、独自性が強化されるだけでばく、商品やサービスに関するブログであれば、ユーザーは写真を通して「疑似体験」を得ることができるようになります。
独自の写真を用意するのは大変かもしれませんが、AIには決して用意することができないので、AI記事が増える検索結果の中で、このような写真のある記事は独自性が増し、SEOが強くなるのです。
手法 ③ 図を作る
もし、写真が用意できなという場合においては、以下のような図を作ることも記事の独自性につながります。
筆者のブログ文中に用意された図

画像引用:家電ECサイトに導入すべき「延長保証サービス」を徹底解説
※キーワード「延長保証 EC」SEO順位2位(2024年10月時点)
このような図はPowerPointを使えば、5~10分程度で誰でも作ることができます。文章だけでは理解しづらい内容も図解があればユーザーの理解を助けることにつながります。
もちろん図解も丁寧に作るに越したことはありませんが、このような図解であっても、独自性が強くなるので、ブログ記事を書くときは、図を用意することも重要です。
昨今AIにおいても、図を一瞬でつくるサービスがありますが、まだまだ見にくく、SEO記事に使われているAIが作った図はユーザーのための図ではなく、図のための図(図をつくることけが目的となっている)であるため価値は低いと言わざるを得ません、このような図は人間が作っても、さほど時間がかからないため試してみてください。
できれば、デザインよりも「見やすさ」を意識してみてください。
手法 ④ 見出し(H2、H3など)を突出させる
辞書のような見出しはではなく、あえて口語体にしたり「体験」や「主張」を見出しに含めたりすることで、読者の関心を惹きつけることができます。
下記にAIが作りそうな辞書のような見出しと、筆者が作った見出しを用意しました。
見出しの比較
| 辞書のような「見出し」 | 主張や体験を含めた「見出し」 |
| AIの使い方 | 使ってわかった!AIの正しい3つの使い方 |
| 伊豆のシュノーケリングスポット | この夏絶対に行くべき!伊豆のつのシュノーケリングスポット |
| ECサイト運営の手順 | ECサイト運営で担当者が困らないための7つの手順とは? |
どちらの見出しが興味を持つか、一目瞭然だと思います。AIにライティングをさせると、辞書のような誰も興味の持たない見出しになりやすいのです。
この点は、AIのプロンプトを調整すれば改善できるかもしれませんが、人間が作れば、自分自身の主張や体験を見出しに含めかつ、見出し以下に続く文章にいれることができるので、ユーザーの気を惹く見出しを作れるのです。
このような見出しを入れることで、文章に緩急を作り、ユーザーを惹きつけやすくなります。
手法 ⑤ 強い主張を持つ
SEO記事は、SEO順位を高めることを意識している記事が多く、ユーザーのために書かれている記事は少ないのが現状です。ユーザーに「この記事の言っていることに間違いない!」とユーザーに確信させて、記事を見てユーザーに行動させるような記事を作ることこそ、最高のSEO施策となります。
そのために必要なのが「強い主張」です。下記の文章をご覧ください。
【 「主張がない」文章の例 】
「A社の製品は、とても人気でありテレビCMでも有名です。B社の製品は女性に人気があります。C社の製品は多くのファンがいます。」
この文章をみて、A~C社のどの商品にすべきか選ぶことができるでしょうか?できないはずです。何の主張もないからです。では以下の文書はどうでしょうか?
【 「強い主張」のある文章の例 】
「○○のジャンルにおいて有名なのはA社とB社、C社の3社ありますが、初心者であれば、まずはA社にすべきです。なぜなら初心者は○○のようなミスを犯しやすいため、それを防ぐ機能はA社にしかないためです。そして、○○であれば・・・」
このように断定的な表現を使っています。つまり「強い主張」があるのです。このような書き手のプロフェッショナリズムを感じさせるような書き方は、それを本当に経験した人間でなければ、書けないのです。
特にSEOブログで差別化を図るために、強い主張は重要です、AIは正しい文章、おかしくない文章、Web上の文章をまとめるといった観点から記事を書こうとするため主張が弱い傾向があります。
このように強い主張があるから、ユーザーは書き手を信頼して、行動することができるのです。このような文章は、理論上はAIも可能ですが、人間が持つ経験や体験がないと文章としてまとめるのはAIでもカンタンではないため、抽象的な表現に終始しやすいのです。
まとめ
AIライティングが普及して、ライティングの仕事が無くなってしまうかもしれません。
確かにAIのような文章を書いているライターの仕事は減るでしょう。
しかし、人間が持つ、体験や経験に裏付けられた「主張」と「根拠」があり、ユーザーを行動させるような強い主張のある記事は今後AIが進化しても、人間にしかかけないのではないと筆者は確信しております。
そのために今後、ライターやディレクターに求められるのが、ライティング以外の活動です。
その分野の人と交流をしたり、実際にブログで書くことを体験してみたりすることが重要なのです。それが体験となり、経験となり、人間らしい価値のある記事へとなるからです。
そのような活動を続けることができれば、10年後も20年後もライティングの仕事は無くならないでしょう。













