GA4のDirectとは?対策が必要なケースと改善方法解説

「GA4の流入元でよくあるDirectって何…?」
「GA4でDirectの数字が高い?これってもしかしてよくない?」
「Directの数字を下げたいけど具体的な対策がわからない…」
「Direct」とは、アクセス解析ツールGA4でよく見る指標の1つです。
この記事ではDirectについて以下を解説します。
- GA4における「Direct」の意味
- GA4でDirectの数値が高くなる原因とデメリット
- GA4でDirectの数字を減らす、適切な数字にする具体的な対策
GA4のDirectについて正しい知識を得て、より精度の高い分析やマーケティング施策に活かせるようになりましょう。
- 目次
GA4のDirectとは?
Googleアナリティクス(GA4)における「Direct」とは、GA4で計測できるユーザー流入元の1つです。
GA4の「Direct」とは
GA4は、Webサイトの「来客記録」を詳しく分析してくれるツールです。しかし、中には、どこから来たのかわからない「謎の来客」もいます。この「謎の来客」が、GA4では「Direct」と表示されます。
つまり、あなたのWebサイトにどこから来たのか、その経路が特定できないアクセスが「Direct」として計測されるのです。
Directになる主なケース
Directとして計測される主なケースとしては、以下のようなアクセスが挙げられます。
- ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力した
- ブックマークからアクセスした
- 閲覧履歴からアクセスした
- 検索エンジンのアドレスバーに入力途中表示されたキャッシュでアクセスした
- セキュリティ上の理由などでブラウザによる参照元情報の取得がブロックされている
- noreferrer属性が設定されているリンクからアクセスした
- アプリからアクセスした
- QRコードを読み込んでアクセスした
- 自社サイト・他社サイトのどちらかがSSL未対応、もう一方がSSL対応済みの状態でWebページ間に設置された被リンクから流入
- トラッキングコードの設置が漏れているWebページからのアクセス
- リダイレクトによるアクセス
- リファラースパム
など

メールマーケティングツール・アプリ・短縮URLサービスの中には、GA4でDirectが計測される仕様になっているものもあります。
このようなケースでは、GA4がアクセス元の情報を特定できず「Direct」として計測します。
なぜDirectが多いと問題なのか?

GA4でDirectが計測されてしまう理由はわかったんですけど、Directが多いのってそんなにだめなことですか?

一見問題ないように見える理由もありますが、実はSEOやマーケティングを進めていくうえでやりづらくなることもあるんです。
Directの割合が高いことがなぜ問題となるのか、Webマーケティングの観点から具体的なデメリットを説明します。
正確な分析ができない
効果測定の難易度が上がる
どの広告や施策が効果をもたらしているのかを特定することが難しく、効果的なマーケティング施策を立案することが困難になります。
ユーザー行動の把握
ユーザーがどのような経路でWebサイトに訪れ、どのような行動をしているのかを正確に把握することが難しくなります。
マーケティング戦略の立案が難しい
Directが多いと、ユーザー像の正確な把握が難しくなる場合があります。
- 「あなたのWebサイトに興味を持っているのは、どのような人々なのか?」
- 「彼らはどのような情報に関心を持っているのか?」
など
このような基本的な情報の把握が困難になってしまうのです。ユーザー像の明確化はSEOをはじめすべてのマーケティングの出発点となるため、Directの数値が高くなることによって効果的なマーケティング戦略の難易度を高める可能性があります。
ビジネスへの影響
Directが多いと、マーケティングの効果を正確に測定できず、無駄な広告費を使ってしまう可能性があります。また、Webサイトの改善点を見つけることが難しくなり、結果的に売上や顧客満足度の低下につながる可能性も懸念点です。

正確なデータに基づいた施策を実施するためには、Directの割合を減らし、より多くのアクセス経路を特定することが重要です。
問題ないDirect、改善が必要なDirect
GA4で計測されるDirectには、特に問題なくむしろ歓迎すべきDirectと、改善が必要なDirectがあります。
問題ないDirect
自然な流入
ブラウザの直接入力、ブックマークからのアクセスなど、ユーザーが自発的にWebサイトを訪れているケースです。これらのアクセスは、Webサイトの認知度向上やリピーター獲得につながる可能性があるため、必ずしも問題視する必要はありません。
アプリからのアクセス
自社アプリからWebサイトに遷移する場合など、アプリとWebサイトを連携させている場合は問題ありません。
改善が必要なDirect
トラッキング設定に起因するDirect
トラッキングコードの設置漏れ、誤りなどによるDirectは、正確なデータが取得できていないため、分析の精度を下げます。
システム的な問題に起因するDirect
リダイレクトの設定ミス、SSL化の問題などによるDirectは、システム的な問題を解決することで減らすことができるものです。
外部要因によるDirect
リファラースパムなどを原因とするDirectは、意図的な不正アクセスでありアクセス分析の妨げになります。
Directの割合が異常に高い場合や特定のページにDirectが集中している場合は、何かしらの問題がある見つかる可能性もあります。GA4のレポートを詳しく分析し、問題の原因を特定しましょう。
GA4でDirectの数字を減らす、適切な数字にする具体的な対策
GA4でDirectの計測数値が異常に高すぎる状態を適正な数値を計測できる状態に改善すると、自社のWebサイトに合った対策を検討し、実行しやすくなります。
このセクションでは、GA4で「Direct」の割合が高い場合の具体的な対策を解説します。
トラッキング設定の確認・修正
すべてのページにGoogleアナリティクスのトラッキングコードが正しく設置されているか、設置漏れがないかどうかを確認しましょう。
トラッキングコードに誤りがあれば修正することはもちろん、イベントトラッキングの設定も重要です。計測対象として指定されていない流入元の中に、問題がない流入元やむしろ重要視すべき流入元があれば、イベントとして計測するように設定しておきましょう。
リダイレクトの設定の見直し
不要なリダイレクトを削除することで、Directを減らせることもあります。リダイレクト設定の確認をしてみましょう。
SSL化の徹底
Webサイト全体をSSL化することで、ブラウザが参照元情報を正しく送信するようになります。
さらに、SSL化はSEO上の影響も考えられるセキュリティ向上施策です。ユーザーからの信頼獲得につながるため、検索エンジンからの評価向上が期待できるからです。
UTMパラメータの利用
UTMパラメータは、マーケティング活動の効果を測定するためにURLに付加する小さな文字列です。例えば、Facebook広告のURLにUTMパラメータを追加することで、「この広告を見てWebサイトに訪れたユーザーはどれくらいいるのか」といったことを詳しく分析できます。
主な流入先と考えられるURLや広告キャンペーンURLにUTMパラメータを追加することで、どの広告やキャンペーンから流入してきたのかを正確に把握できるようになります。
その他
1. リファラースパム対策
リファラースパムのURLに除外設定するなどの方法で対策できます。
2. 内部トラフィックの除外
自社からのアクセスをDirectから除外することで、より正確な分析が可能になります。特に内部からのアクセスの場合、お気に入り登録をしている可能性も高いです。IPアドレスで除外設定を行うこともできますので、事前に設定しておきましょう。
関連記事:GA4のIPアドレス除外とは?設定方法や注意点を解説!
よくある質問
ChatGPTやGeminiなど、テキスト生成AIが参考URLを提案することがあります。そのようなURLのリンクをクリックして遷移した場合、GA4は計測できますか?
はい、できます。
ページ左下の「管理(歯車マーク)」→「データの表示」→「DebugView」の順に遷移すると、page_viewイベントで計測できていることがあります。
テキスト生成AIからの遷移があった場合、メディアの分類から「referral」を選択すると参照元(source)にChatGPTやGeminiのURLがあります。
リファラースパムって何ですか?
GA4にわざと参照元を計測させて、アクセス元を確認する担当者にスパムURLをクリックさせようとする行為です。
ユニバーサルアナティリクス(UA)にはボットフィルタリング機能がありましたが、GA4ではその設定機能が無くなっています。すでにbotとして知られているアクセスを自動的に除外する機能がデフォルト搭載されているからです。
まとめ
GA4のトラフィック解析で計測される「Direct」とはブックマークや閲覧履歴からの直接アクセスやアプリからのアクセスによるものです。
ブックマークやお気に入り登録は歓迎すべき理由ですが、トラッキングコードの設定漏れやSSL未対応が原因で計測されることもあります。
不適切なDirectはアクセス解析の精度やWebマーケティングの効果を下げてしまうかもしれません。
適切な数値を計測するために、トラッキング設定の確認やUTMパラメータの設定、リファラースパム対策などをしておきましょう。













