E-E-A-Tの「経験」とは?追加された「Experience」について詳しく解説

Web担当者であればE-E-A-Tを知っておく必要があります。Googleの検索品質評価ガイドラインの評価基準の一要素として使われてきたE-A-Tに、新たに「経験」が加わってE-E-A-Tになりましたが、なぜ「経験」が加えられたのか理由をご存じですか?

2022年12月に追加された評価基準ですね!
ここでは、追加された「経験」の意味や重要性を詳しく解説します。
この記事のレベル
| 重要度 | ★★★★★ (5) |
|---|---|
| 初心者度 | ★★★★★ (4) |
| 難易度 | ★★★★★ (2) |
この記事で学べること
- E-E-A-Tとは
- 「経験」はなぜ重要?
- E-E-A-TとGoogleアルゴリズムの関係
- 目次
E-E-A-Tとは?
SEO対策では、良質なコンテンツを作成するために、E-A-Tを重視しなければなりませんでしたが、新たに評価要素「Experience」の「E」が加わったことによって、どのような影響があるのでしょうか?
「E-A-T」にE(経験)が加わり「E-E-A-T」に
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、品質を評価する際の基準の一つとして、以前よりE-A-Tが使われていました。
2022年12月に、Googleの品質評価ガイドラインがアップデートされ、E-A-Tに新たに「Experience(経験)」が加わり、E-E-A-Tとなりました。
Experienceとは?
“実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
引用:Google検索セントラル「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」
新たに加わった評価要素の「Experience」は「経験」で、コンテンツの内容に対する実体験や人生経験を意味しており、コンテンツを作成した人が、書かれた内容を直接経験や体験しているかどうかが重要となります。
具体的には、
- ラーメン店で食事をした人が書いたラーメンのレビュー
- 温泉を訪問した人が書いた温泉旅行のブログ
- 中学受験をした人が書いた中学受験の体験談
などが、経験として評価されます。
美味しいラーメン店を探している場合、実際にラーメン店を訪問した人のレビューを参考にするのではないでしょうか。
身をもって経験や体験した人が書いたコンテンツは、ユーザーにリアルな情報を届けられるため、Googleに評価されます。
一方、経験や体験していない人が書いたコンテンツは、内容がありきたりで、ユーザーにとって有益ではないため、Googleからの評価も下がってしまいます。
従来のE-A-Tの要素
E-A-Tの要素についてもおさらいしておきましょう。
専門性(Expertise)
「専門性」とは、特定の分野やトピックに特化した、豊富な知識やスキルを持っていることを示しています。コンテンツの内容が専門的であったり、ユーザーにとって有益な情報であったりするかどうかが評価されます。
パスポートについて書かれたWebサイトを例に挙げると、パスポートの情報だけを紹介したWebサイトと、パスポートの情報に加えて、パスポートの申請方法を紹介したコンテンツや、紛失した場合の手続き方法も網羅したWebサイトでは、どちらの専門性が高いでしょう?

後者の方が、専門性が高いと思います!
テーマに対して具体的に解説していたり、関連するトピックを解説したりしているWebサイトのほうが、より「専門性」が高いため評価されるでしょう。
権威性(Authoritativeness)
特定のジャンルにおいて、世間や人々から価値があると判断され、社会的に承認を受けているかどうかの要素が「権威性」です。コンテンツを作成した人やWebサイトが、特定のジャンルで、信頼できる情報源として認知されているかが評価されます。
具体的には、コンテンツが他のWebサイトやSNSで紹介されていたり、コンテンツを作成した人やWebサイトが、他のWebサイトやSNSで言及されていたりすると、評価されます。
例えば、品質がまったく同じぐらいの、サッカーのコンテンツが2つあるとします。
サッカースクールを運営する元プロサッカー選手が書いたコンテンツと、書いた人が特定できない個人サイトのコンテンツでは、品質が同じでも、元プロサッカー選手のコンテンツのほうがより「権威性」が高いと、Googleに評価されるでしょう。
信頼性(Trust)
E-E-A-Tで最も重要な要素である「信頼性」は、Webサイトやコンテンツに書かれた内容や、Webサイトの運営者やコンテンツを書いた人が、信頼できるのかを評価するものです。以前は「Trustworthiness」でしたが、アップデートによって「Trust」に変更されています。
具体的には、コピーや模倣していないオリジナル性の高いコンテンツや、SSL化されているコンテンツ、Webサイトで企業情報や運営者情報が明示されているコンテンツなど、ユーザーが安心して利用できるかどうかが評価されます。
経験(Experience)はなぜ重要なのか
E-E-A-Tに加えられた「経験」は、なぜ重要なのでしょうか?「経験」の評価を上げるためには、経験が重要な理由を確認しておきましょう。
Googleが質の高いWebサイトを求めているから
Googleがユーザー第一を掲げる理由は、より多くのユーザーにGoogleを利用してもらいたいからです。Googleを利用する人が増えると、広告収入なども増えるため、1人でも多くの人にGoogleを利用してもらいたいと考えています。
ユーザーに利用してもらうためには、ユーザーが求める情報を提供しなければなりません。そのためには、ユーザーに有益な、良質なコンテンツが必要となります。
検索上位に似たような内容のコンテンツばかりが並んだら、ユーザーはGoogleを利用しなくなるでしょう。
以前の専門性・権威性・信頼性のE-A-Tだけでは補えなかった、独自の解釈を「経験」として加えることで、オリジナル性の高いコンテンツを提供できるようになるため、良質なコンテンツに実体験が求められるようになったのです。
「経験」の具体例
では、経験が具体的にどのようなものなのか、例を挙げてご紹介します。
自分で撮影した写真を使っている
特定の商品やサービスを紹介する場合、公式サイトに掲載されている写真を使うよりも、実際に自分で商品やサービスを使っている写真を使うことで、「経験」をアピールできます。
実務経験を明示している
コンテンツを作成した人の、実務経験を明らかにする方法もあります。実際に働いていた時の役職や、仕事をとおして感じた良い点や悪い点など、業界やテーマに関する具体的な経験を示しましょう。
成果や実績を明示している
特定の業界での成功事例や、プロジェクトの実績を示すことでも、経験を証明できます。過去の成果や実績を具体的な数値で示せば、専門性や信頼性といった他の要素も高められるでしょう。

「半年で10万PV達成しました」のような実績をよく目にします!
口コミやレビューを活用している
ユーザーからの口コミやレビューを公開することで、経験を裏付けられます。商品やサービスを使用した経験や体験は、人それぞれ異なるため、ユーザーにとって有益な情報になります。
E-E-A-TとGoogleアルゴリズムの関係
E-E-A-Tは、ランキングアルゴリズムの直接的な要素ではなく、Googleの検索品質評価ガイドラインの基準として使われています。
GoogleはE-E-A-Tを重要視しており、良質なコンテンツを判断する指標となっていますが、評価基準は明らかにしていないため、具体的なランキングアルゴリズムの調整において、E-E-A-Tがどのように活用されているかは明確にはわかっていません。
なぜ明らかにしていないかというと、Webサイトの運営者が作為的なSEO対策を行ったり、小手先のテクニックでE-E-A-T対策をしたりすることを避けるためです。
Googleは良質なコンテンツの提供と、ユーザーが信頼できる情報にたどり着きやすくなることを目指しています。
そのため、E-E-A-Tの考え方や適切なWebサイト運営に注力することが重要ですが、具体的な表示順位の上昇の手段や、効果的なポイント稼ぎについては、Google自体も試行錯誤を続けているため、明確に公表されることは限られています。
検索結果を見たユーザーが、良質なコンテンツが表示されていると感じるかどうかを、評価するために使用されるのがE-E-A-Tです。重要な要素ではありますが、特定の要素を追加すれば、表示順位が上がるものではありません。
E-E-A-Tを高めるには、テクニカルな要素だけではなく、人間であるユーザーの評価基準に合致するような、良質なコンテンツを提供することが重要です。
E-E-A-TとYMYLの関係
E-E-A-Tを学ぶなら同時に知っておきたいのがYMYLです。E-E-A-TとYMYLの関係も確認しておきましょう。
YMYLとは
YMYLとは、「Your Money or Your Life」を省略したものです。直訳すると「あなたのお金と人生」で、個人の幸福や健康、お金などに関する情報を示しています。
E-E-A-TとYMYLの関係
医療や法律、金融などのYMYLに関連するコンテンツでは、ユーザーの人生に大きく関わる情報が提供されるため、E-E-A-T が特に重視されています。具体的には、ショッピングや金融取引、税金や保険などの財務情報、医療情報や法的な情報に関するコンテンツがYMYLに該当します。
検索結果の上位に不確かな情報だらけのコンテンツが表示されると、深刻な被害や損害をユーザーが受ける恐れがあります。
ユーザーの人生を左右しかねないYMYLに関連するコンテンツでは、信頼性が最も重要ですので、E-E-A-Tで信頼性を高めることが必要なのです。
よくある質問
E-E-A-Tはいつから重要とされている?
2022年12月のアップデートからです。Googleの品質評価ガイドラインがアップデートされるまでは、評価基準の一つとして、E-A-Tが重視されていました。アップデートの際に、新たに「経験」が加わり、E-E-A-Tが重要とされるようになりました。
E-E-A-TはすべてのWebサイトで重要?
すべてのWebサイトに重要な指標で、特にYMYLの分野ではE-E-A-Tが重要ですが、Webサイト全部が、E-E-A-Tに基づいて評価されているとは発表されていません。
しかし、良質なコンテンツ作りにも、E-E-A-Tは欠かせない要素です。
E-E-A-Tが低いとどうなる?
E-E-A-Tが低いコンテンツは、ユーザーに有益ではないとGoogleに評価されるため、検索順位に影響を与え、ユーザーに利用してもらいたくないWebサイトと評価されます。
まとめ
E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価において重要な要素であり、「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」を示す指標です。コンテンツを作成する際には、E-E-A-Tを考慮した、良質なコンテンツを提供することが求められます。
コンテンツを作る際に、E-E-A-Tを重視する取り組みは、ユーザーの満足度の向上と信頼性の確保につながります。Googleはユーザーに価値のある情報を提供することを重視しており、検索結果の品質を高めるために必要です。
「経験」が新たに追加されたので、過去のコンテンツも振り返ってみるといいかもしれません。
専門性・権威性・経験を重視したコンテンツを通じて、ユーザーに有益な情報を提供し、Webサイトの信頼性を高めましょう。















