なぜなぜ分析とは?やり方やポイントを解説!

Web担当者であれば、なぜなぜ分析についても知っておきましょう。

なぜなぜ分析ってなんですか?

「なぜ?」の問いかけを5回繰り返して、問題の根本原因を探る分析手法です!
なぜなぜ分析は、ビジネスにおける問題の再発防止や改善に用いられます。
ここでは、「なぜなぜ分析ってなに?」「書き方がわからない」とお悩みの人に向けて、使うタイミングや失敗する原因、書き方やテンプレートまで、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事で学べること
- なぜなぜ分析は「なぜ」の問いかけを5回繰り返して問題の根本原因を探る分析手法
- 現場の改善・商品やサービスの改善・社員教育などさまざまなシーンで活用できる
- 問題の定義→「なぜ?」で深掘り→原因の特定→解決策の設定→解決策の実施・検証の手順で進める
- 目次
なぜなぜ分析とは
なぜなぜ分析とはその名前のとおり、「なぜ?」の問いかけを繰り返し、問題の根本原因を探る分析手法です。

「なぜ?」は基本的に5回繰り返します!
問題が発生した原因を深掘りし、見つけ出した原因に対してさらに「なぜ?」の質問を繰り返すことで、問題の根本原因にたどり着くというフレームワークで、問題の再発防止に役立ちます。

うまくイメージできないです…。

では「プロジェクトに遅延が発生している」ケースを例に挙げて解説します!


なるほど!この方法なら、深い所の原因まで探ることができますね!
このように「なぜ?」を5回繰り返すことで、プロジェクトに遅延が発生している原因は、ミーティングが行われないことによる、チーム全体のコミュニケーション不足だとわかりました。
原因がわかれば、リーダーの業務内容を見直して時間を確保する、チーム全体のコミュニケーション手段を確立する、といった改善策が考えられます。
なぜなぜ分析はトヨタ自動車で生まれ、「why」を5回繰り返すことから「5whys」や、根本原因分析を意味する「RCA(Root Cause Analysis)」とも呼ばれています。
製造現場でのミスや労働災害、生産性の改善に活用されていましたが、商品・サービスの改善や社員教育などにも活用できるため、現在ではさまざまな業種で取り入れられています。
なぜなぜ分析に失敗してしまう原因
実際になぜなぜ分析を行っても、根本原因にたどり着けない場合があります。
分析が失敗してしまう原因として、以下3点が考えられます。
CAUSE 1
問題となる事象が明確になっていない
まず考えられるのが、問題となる事象が明らかになっていないケースです。問題が明確でないと、答えもあいまいになってしまいます。
例えば、問題点が「プロジェクトに遅延が発生している」であれば、「〇月〇日に完成の予定が10日遅れたのはなぜか?」のように、問題点を具体的に提示しなければなりません。
CAUSE 2
属人的な要素を原因にしている
属人的な要素を原因にしてしまうことも、失敗につながる要因です。
例えば「Aさんが納期を守らなかったためプロジェクトが遅延した」という問題を分析します。Aさんのみに焦点を当てて分析しても、「納期を忘れていた」「疲れていた」などの原因にしかたどり着けないため、組織的な再発防止にはつなげられません。

Aさんが今後納期を守ったとしても、別の人が納期を守らなければ、いずれ同じ問題が発生してしまいますよね。
個人ではなく個人がミスに気づけない組織の仕組みに注目し、「チーム内でメンバーのスケジュールを共有する」など、組織としての再発防止に向けた解決策の提示が必要です。
CAUSE 3
現場を想定していない
失敗してしまう原因として、現場を想定していないケースが挙げられます。
現場を知らない人が問題の定義と解決策の提示を行っても、的外れな分析となるため意味を成しません。
例えば、「プロジェクトメンバーの離職率が高い」という問題の答えは、「採用するターゲットが間違っている」だけとは限りません。
実際には、「新人教育が満足にできていない」「メンバー同士のコミュニケーション不足」などが原因の可能性もありますので、問題が発生した状況を再現できる状態で分析することが大切です。
なぜなぜ分析のやり方
なぜなぜ分析の概要が把握できたら、実際にやってみましょう!
やり方を5つの手順に分けて解説します。
STEP 1
問題を具体的に定義する
まずは、問題を具体的に定義しましょう。
例えば、「ミスした」「悪い」「間に合わなかった」などの抽象的な表現ではなく、「売上が10%低い」「納期が1週間遅れた」など、具体的に定義すれば答えがあいまいになることを防げます。
「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」という、ビジネスでも基本の「5W1H」を意識し、問題が発生した際の状況の詳細を書き出しておくと、問題にたどり着きやすくなります。
STEP 2
「なぜ?」を繰り返して深掘りしていく
問題を定義できたら、いよいよ「なぜ?」を繰り返して深掘りしていきます。
1つの要因に対して1つの要素とは限らないため、複数の要素があればすべて書き出し、枝分かれしてそれぞれの原因を追究しましょう。
原因を深掘りする際には下記の4つのポイントに注意してください。
- 思い込みや推測ではなく事実を具体的に拾い出す
- 根本原因が見つかるまで何度でも繰り返す
- 主語を明確にする
- 確実に再発防止策や解決策が実施できる原因に注目する
問題が発生した原因の要素を、論理的に分解していきましょう。
STEP 3
原因の根本を明らかにしていく
「なぜ?」を5回繰り返すと根本的な原因を特定できるといわれていますが、回数は重要ではありません。重要なことは、根本的な再発防止策や解決策が実施できる、本当の原因にたどり着けているかどうかです。
根本的な原因にたどり着けたら、原因から問題へとさかのぼり、正しく分析できているか確認します。
STEP 4
解決策を設定する
根本的な原因が特定できたら、再発防止策や解決策を立てます。「なにを」「どのように」が明確な、実行できる施策を設定しましょう。
専門家からアドバイスを受けたり、複数の施策のメリット・デメリットを評価したりして施策を決定します。
STEP 5
解決策の実施・検証
最後に、決定した施策を実行します。解決策は実行したら終わりではなく、検証したうえで改善につなげることが重要です。
問題が解決したかを確認するためには、指標の設定が欠かせません。指標があれば、実行した施策が有効かどうかを判断できます。
なぜなぜ分析を行う際のポイント
なぜなぜ分析を行う際には、いくつか注意点があります。注意したい5つのポイントを解説します。
POINT 1
問題は明確・具体的にする
解決したい問題を明確かつ具体的にすることで、再発防止策や解決策の設定・実行がスムーズにできます。
複数の解釈ができるようなあいまいな表現では、人によって解釈が異なってしまうため、本当の原因にたどり着きにくくなってしまいます。
POINT 2
個人的な感情・思い込みで分析を進めない
個人的な感情・思い込みで分析を進めてはいけません。

なぜなぜ分析では、個人的な意見や主観的な判断は不要です!
客観的な視点で、事実に基づいて問題を特定しましょう。
POINT 3
原因を個人のせいにしない
なぜなぜ分析は、組織としての問題の原因特定と再発防止が目的ですので、原因を個人のせいにしてはいけません。
個人の責任を追及したり、個人を攻撃したりすると、コンプライアンス違反になる可能性もあります。
POINT 4
実行できる解決策にする
設定する解決策は、実行できる内容でなければ意味がありません。せっかくなぜなぜ分析を行っても、実際に取り組めない解決策しかなければ、提案する時間と手間が無駄になってしまいます。
実行できるかどうかだけではなく、現実的かどうかや予算やリソースはあるか、といった点にも注目し、施策を立てましょう。
POINT 5「なぜ?」の回数にこだわりすぎない

たしか「なぜ?」は5回繰り返すんですよね?

基本的にはそうです!でも、必ずしも5回である必要はないんです。
なぜなぜ分析は「なぜ?」を5回繰り返すことがポイントですが、3~4回で原因にたどり着ける場合や、5回以上繰り返す場合もあります。
「なぜ?」の回数にこだわる必要はありません。
原因がわかるまで繰り返すようにしましょう。
無料で使える!なぜなぜ分析のテンプレート
なぜなぜ分析を行う際は、無料で使えるテンプレートを取り入れるのもおすすめです。
使いやすいテンプレートを3つご紹介します。
Miro:なぜなぜ分析テンプレート

画像引用:なぜなぜ分析テンプレート – Miro
世界各地にも支社を置くグローバル企業であるMiroが提供するテンプレートです。
色分けされていて、視認性に優れている点が特徴といえます。
ATLASSIAN:なぜなぜ分析テンプレート

プロジェクトや課題の管理に関するソフトウェアを開発・販売する企業が提供しているため、テンプレートの細かさが特徴です。
creately:なぜなぜ分析テンプレート

画像引用:なぜなぜ分析テンプレート| 5つの「なぜ?」を分析| Creately
ネット上で作成できるテンプレートで、複数人で閲覧も可能です。
よくある質問
なぜなぜ分析とは?
「なぜ?」の問いかけを5回繰り返して問題の根本原因を探る分析手法で、問題の再発防止や改善に用いられます。
なぜなぜ分析のやり方は?
以下の手順で進めます。
- 問題を具体的に定義する
- 「なぜ?」を繰り返して深掘りしていく
- 原因の根本を明らかにしていく
- 解決策を設定する
- 解決策の実施・検証
まとめ
なぜなぜ分析は「なぜ?」と問いかけるシンプルなフレームワークですが、今までとは異なる発想で原因を深掘りできます。
表面的な問題ではなく、根本的な問題を探ることができるため、ビジネスシーンにおける問題解決のために非常に有効な手法といえます。
プロジェクトでミスやエラーが発生した際の原因の特定と再発防止・改善に、本記事で紹介したやり方や注意点を参考に、ぜひなぜなぜ分析を取り入れてみましょう。













