【2026年版】AI Overviewsの表示率をクエリ別に分析!実測データから見えた傾向
Google検索におけるAI Overviews(AIO)の表示は、すでに多くのクエリで確認されています。しかし、クエリの種類やユーザーのニーズによってAIOの表示傾向がどう異なるのかを示すデータは、まだ多くありません。…

「最近、検索からの流入が急に落ちた気がする」
「Google検索の結果画面が変わって、サイトへのアクセスが減っている」
「AIOが自分のサイトにどんな影響があるのかわからない」
このように感じてはいませんか?
AI Overviews(AIO)の表示によって、オーガニック流入が減少するケースが増えています。ユーザーがサイトをクリックしなくても情報を得られてしまうためです。
本記事では、AIOによるクリック減について以下の内容をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、AIOによるクリック減の実態と対策が理解でき、自分のサイトに合った改善を行えるようになります。AIOの影響が出始めていると感じている方は、ぜひ参考にしてください。

AI Overviewsが表示されるようになってから、サイトのアクセス数が減った気がします…。

そうなんです。AIOの表示はサイトのクリック数に大きな影響を与えているんです。
Googleの検索結果にAIO(AI Overviews)が表示されるようになり、「サイトへのアクセス(クリック数)が落ちた」「検索順位は変わらないのに流入が減った」と頭を悩ませているWeb担当者は少なくありません。
なぜ、AIOが表示されるとクリック数が減少してしまうのでしょうか。その理由は、大きく分けて次の3つです。
1つ目の理由は、ユーザーがWebサイトにアクセスしなくても、検索結果画面だけで疑問を解決できるようになったことです。いわゆるゼロクリック検索と呼ばれるものです。
これまでユーザーは、情報を探すためにどこかのサイトをクリックして読むという行動をとっていました。それが、AIOが表示されるようになったことで、わざわざサイトを開いて読む必要がなくなり、検索はしたけれどどこもクリックせずにブラウザを閉じるという状態が増えました。
物理的な画面の表示位置も、クリック数に影響を与えています。
AIOが生成されると、スマートフォンでもPCでも、検索結果の画面上部にAIの回答エリアが出現します。画面の小さいスマートフォンでは、スクロールをしないと検索1位のサイトすら画面内に表示されないことも珍しくありません。
ファーストビューがAIOで埋まっていて、その回答で疑問を解決できれば、わざわざ検索結果画面をスクロールする必要がなくなります。
通常の検索1位の表示位置が下部へ押し下げられた結果、クリック率が大きく低下しています。
これまでの検索は、1つのサイトだけでは情報が足りない場合、2番目、3番目のサイトへと巡回して情報を探していました。検索順位が5位以下のページにも、一定のクリックが回ってきていたのです。
AIOはあらかじめWeb上の複数のソースを統合したうえで出力しているため、ユーザーからすれば、すでにAIが代わりに複数サイトを巡回してまとめてくれた状態を見ていることになります。
AIOの回答で満足する情報を得ることができていれば、他のサイトを探し回る必要がありません。

AI Overviewsが表示されると、やっぱりクリック数は減るのでしょうか?

はい、AIOが検索結果に表示されるようになってから、クリック数への影響が各所で報告されています。
Ahrefsの調査によると、AIOが表示される場合、表示されない場合と比べて検索1位ページの平均CTRが34.5%低下することが明らかになっています。
参考:Ahrefs blog|AI Overviews が表示されることで、ページへのアクセス数が34.5% 減少!
Seer Interactiveが53ブランド・24億以上のインプレッションを追跡した2026年の調査では、2025年12月にはCTRが1.3%まで落ち込んだものの、2026年1〜2月にかけて2.4%へと回復し、約85%の回復が見られました。
ただし、AIOの影響が消えたわけではありません。同じAIOが表示されているSERPでも、引用元に掲載されているかどうかでクリック数は大きく変わります。情報検索クエリ100万インプレッションあたりの獲得クリック数を比較すると、以下のような差が生じています。
| 状態 | 100万インプレッションあたりのクリック数 |
|---|---|
| AIOなし | 約33,500クリック |
| AIOあり・引用あり | 約20,743クリック |
| AIOあり・引用なし | 約9,445クリック |
引用なしの場合、引用ありと比べてクリック数が約54%少なく、AIOが表示されない場合と比べると約71%の減少になります。AIOに引用されるかどうかが、クリック数を大きく左右するといえます。
参考:Seer Interactive|AIO Impact on Google CTR: 2026 Update

AI Overviewsの影響を小さくすることはできないのでしょうか?

完全に防ぐことはできませんが、最小限に抑えるための対策はあります。
AIOによるクリック数の減少を最小限に抑える対策は、AIの引用元に選ばれてサイトへの流入を確保する方法と、AIOが表示されても検索ユーザーにクリックしてもらえるコンテンツを作る方法の2種類に分けられます。
具体的な対策は次の5つです。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
AIOの引用元に選ばれるための大前提は、AIに対して、自社サイトの情報を正しく誤解のないように伝えることです。
そのために欠かせないのが、記述されたデータの意味を検索エンジンに理解させる構造化データの実装です。
特に、以下の構造化マークアップは優先的に導入しましょう。
実装はWordPressであればプラグインで対応できるケースも多く、専門的なコーディング知識がなくても導入しやすいです。
AIOに引用元として表示されれば、そこからクリックしてもらえる可能性が高くなります。
AIは、ネット上にすでに存在する情報を要約することしかできません。つまり、どこにでもある一般的な情報だけが書かれた記事は、AIに内容を吸収されやすく、わざわざサイトを訪問してもらえなくなります。
AIには生成できない一次情報や独自見解は引用元として採用されやすいほか、もっと詳しく知りたいと思わせてクリックにつながる可能性も高くなります。
こうした情報は、積極的にコンテンツへ落とし込んでいきましょう。
AIOは、ページ全体を読み込んで回答を生成するわけではありません。見出しに対応する回答として使いやすい文章を抽出して表示しています。
つまり、最初からAIが要約しやすい文章構造にしておくことで、引用元として採用されやすいということです。
コンテンツ作成の際は、このような構成を意識すると効果的です。
AIOが表示する回答は、あくまで概要です。表面的な知識はAIOの画面上で完結してしまいますが、ユーザーが本当に深い悩みを抱えている場合、概要だけでは満足しません。
検索ユーザーが抱えるであろう疑問や関連する情報をカバーしているコンテンツであれば、AIOに引用されているかどうかに関わらず、検索結果からクリックしてもらえる可能性が高くなります。
AIOが表示されにくいキーワードやジャンルへと、ターゲットをずらす戦略も有効です。
AIは、以下のような「主観」「最新性」「信頼性」が絡む領域を苦手としています。
これらは、AIOが生成する回答だけでは満足できないユーザーが多く、サイトへのクリックにつながりやすい領域です。既存のコンテンツを見直す際も、こうした切り口で記事をリライトすることを検討します。
検索順位は変わっていないのにクリック数が減っています。AIOの影響ですか?
検索順位の変動がないのにクリック数やクリック率だけが落ちている場合は、AIOの影響である可能性が高いです。AIOが表示されると検索結果の上部がAIOに占有されるため、1位表示であってもクリックされにくいです。
AIOによるクリック減はGoogleサーチコンソールで確認できますか?
現時点では、AIOからのクリックとオーガニック検索からのクリックをサーチコンソール上で分けて確認することはできません。クリック数やCTRの推移を期間比較することで、AIOが導入された前後での変化を確認することはできます。
通常の検索順位が1位なら、AIOが表示されてもクリック数は落ちませんか?
残念ながら、1位であってもAIOが表示されるとクリック数は減少します。Ahrefsの調査では、AIOが表示される場合、表示されない場合と比べてCTRが平均34.5%低下することが明らかになっています。順位よりも、AIの引用元に選ばれるかどうかが重要になってきています。
AIOに引用されている記事と引用されていない記事の違いは何ですか?
AIにとって情報を抽出しやすい構造になっているかと、他にはない独自の情報があるかどうかです。引用される記事は、構造化データや結論ファーストの構成によってAIが内容を理解しやすく、さらに自社独自の調査データや専門家の見解といった一次情報が含まれています。どこにでもある一般的な情報を書いた記事は、AIに内容を吸収されるだけで引用元には選ばれません。
AI Overviews(AIO)の登場によって、検索上位を維持していてもクリック数が減るという状況が当たり前になりつつあります。
Seer Interactiveの調査では2025年を通じてクリック数の減少が見られました。2026年に入って回復の兆しは見られるものの、AIO以前の水準に戻ることは期待しにくい状況です。
この2つは、今後コンテンツを作成するうえで忘れてはいけないポイントです。
AIに選ばれるコンテンツは、検索ユーザーにとっても価値のある情報を提供できているコンテンツでもあります。価値ある情報を届けるという本質を忘れずに、AIOによる影響を最小限に抑えられるコンテンツを作成していきましょう。







