Googleが「生成AIレポート」を英国外へ拡大

Googleが「生成AIレポート」を英国外へ拡大

Googleが、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートの提供地域を、英国の外へと広げ始めました。6月初めに英国の一部サイト限定で始まった機能が、インドや米国、スイスなど他の地域のサイトでも見えるようになってきています。

参照元:海外SEO情報ブログ「GoogleがSearch ConsoleのAIパフォーマンスレポートを英国外でも提供開始」

英国以外でも表示が始まる

このレポートは、自社のページがGoogleの生成AI機能の中でどれだけ表示されているかを示すものです。6月3日に提供が始まった当初は、英国の一部のサイト所有者だけが対象でした。

しかし今回、英国以外のサイトでもレポートを確認できたという報告が、SEO担当者から相次いでいます。インドや米国、スイスなどが挙がっています。Googleのジョン・ミューラー氏も、サイトへ少しずつ展開し、フィードバックを見ながら進めていると説明しています。最初の公開からおよそ20日という、想定よりも早いスピードでの拡大です。

レポートで分かること

レポートは、AI OverviewsやAI Modeといった生成AI機能の中で、自社のページがどのように表示されたかを示します。確認できる指標は次のとおりです。

指標内容
インプレッションAI機能の中でページが表示された回数
ページどのURLがAI機能内に表示されたか
国ごとの表示状況
デバイス閲覧に使われた端末
日付時間・日・週・月単位での推移

一方で、クリックデータは含まれていません。AIの回答からサイトへ何回クリックされたかは、このレポートではわからない点に注意が必要です。

これまでは、AI機能での表示回数も通常のパフォーマンスレポートに合算されており、AI由来の分だけを切り分けて見ることはできませんでした。把握するには第三者のツールに頼る必要があったため、専用レポートでAIでの見え方を単独で確認できる意義は小さくありません。なお、Discover内の生成AI機能については、別途専用のレポートが用意されています。

英国先行の背景と他社の状況

このレポートが英国から始まったのは、英国の競争・市場庁(CMA)による規制圧力が背景にあるとされています。Googleは同時に、自社コンテンツをAI機能に表示させるかどうかを選べるオプトアウトのトグルも導入しました。事前の調査では、3割ほどのSEO担当者が自社コンテンツをAI検索に表示させない意向を示したとも報じられており、表示を測る機能と止める機能が、同時に整い始めた形です。

なお、AI機能での表示を計測する仕組みでは、Microsoftが先行していました。Bing Webmaster ToolsはすでにグローバルでAIパフォーマンスレポートを提供しています。ただし、クリックデータが含まれない点は、GoogleもBingも共通しています。

SEOタイムズの見解

SEOタイムズとしては、今回の拡大を「AI流入計測の整備」が着実に進んでいる動きと捉えています。

英国以外への展開が想定より早く始まったことを踏まえると、日本のサイトで使えるようになる日も、それほど遠くないかもしれません。利用できるようになったときにすぐ比較できるよう、今のうちに現状のオーガニックの数値を記録し、ベースラインを取っておくことをおすすめします。

ただし、得られるのはインプレッションのみで、クリックや実際の流入まではわかりません。数値だけで一喜一憂せず、GA4のAI Assistantチャネルなどクリック側の計測と組み合わせて見ることが大切です。結局のところ、AIに引用され指名される情報源になるための土台づくりが、計測を生かす前提になります。

まとめ

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが、英国の外へと広がり始めました。クリックデータがないなどの制約はありますが、AI検索での自社の見え方を把握する手段が、いよいよ身近になりつつあります。提供開始に備えて、今の数値を控えておきましょう。

この記事を書いた人

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SEO Writer / SEOタイムズ編集部

読者インサイトを分析し、行動につながる構成を設計。E-E-A-Tを重視し、専門家監修と実データで信頼性を担保。コアアップデートやAI検索動向を常にモニタリング。一次情報の検証や実例を用いた有益な情報を発信していきます。