GoogleのAI Overviewsは本当にトラフィックを増やしているのか?最新データで検証
Googleが2024年に導入した「AI Overviews(AIO)」は、ユーザーの検索体験を革新する技術として注目を集めています。
AlphabetのCEOであるサンダー・ピチャイ氏は、「人々は新しい検索スタイルを活用し、ウェブ全体のトラフィックも増加している」と複数の場面で発言してきました。
しかし、これは本当に正しいのでしょうか。
Web運営者やSEO担当者にとって、検索トラフィックの変化は死活問題です。
本記事では、成長戦略の専門家ケビン・インディグ氏がSimilarwebと共同で行った大規模な調査内容(Search Engine Journal)とSEOタイムズの見解を紹介します。
- 目次
大規模な検索データを用いた調査内容
今回の調査では、イギリス、アメリカ、ドイツを中心に、50億件以上の検索クエリと2,000万以上のWebサイトを分析対象としました。
AIOが表示されるキーワードと、表示されないキーワードの違いに注目し、検索セッションごとのクエリ数、Googleの滞在時間、ページビュー数、ゼロクリック検索の割合などを比較しています。
参考:The Data Behind Google’s AI Overviews: What Sundar Pichai Won’t Tell You|
Growth Memo
「ゼロクリック検索が増加した」その実態とは?
今回の調査結果から、AIO導入後にゼロクリック検索の割合が72%から76%に上昇したことが明らかになりました。
これは、ユーザーがGoogleの検索結果をクリックせずに情報を得るケースが増えていることを意味します。
さらに、AIOが表示されない検索でもゼロクリック率が上昇しており、リッチスニペットや動画など他のSERP機能の影響が考えられます。
ページビューは減少傾向にある
AIOが表示される検索クエリでは、表示されないクエリと比べてページビューが少ない傾向が見られました。
一時的にページビューが増加するケースもあるものの、全体の傾向としては外部サイトへの流入が減少しており、広告収益に依存するメディアにとって深刻な課題が浮き彫りになっています。
SEOタイムズの見解
Googleの「トラフィックを増やしている」という主張とは対照的に、実際のデータは流入数減少の傾向を示しています。
AIO経由のクリックは高品質ではあるものの、クリック自体が減少しているため、Webサイトへのアクセスは減っているというのが現実です。
今回の調査内容は、海外のものなので、日本のデータという訳ではありませんが、おそらく同様の動きが起こっていると予想されます。
最近のGoogleの主張は一部のデータを強調した見せ方に感じる部分もあり、検索行動の変化がWeb全体に与える影響を見誤る可能性があります。
ご自身で運営しているWebサイトの動きをしっかり監視して、あらゆる主張や調査と照らし合わせてみるのが大切ですね。
まとめ
AIOはユーザーの利便性を高める一方で、「ユーザーとの接点を減らす」という課題も生んでいます。
今後のSEOやコンテンツ戦略では、Googleに取り込まれても価値が伝わる設計や、検索エンジン外でユーザーと接点を持つアプローチがより重要になると考えられますね。
日々アップデートされる情報を取りこぼさないよう注意しましょう。












