AI検索はすでに世界の検索の56%規模!衝撃的な新調査データが示す現実

AI検索はすでに世界の検索の56%規模!衝撃的な新調査データが示す現実

「AI検索は従来の検索と比べてまだ微々たるもの」

多くの調査がそう示してきましたが、まったく逆の結果を示す調査が公開されました。世界の検索の56%、米国では34%がすでにAI上で行われているという推計です。

元記事: AI検索はすでに巨大市場に、世界の検索の56%規模という新調査 – 海外SEO情報ブログ

なぜこれまでの調査は過小評価していたのか

調査を実施したのは、グロース・エージェンシーGraphite.ioのCEO、Ethan Smith氏です。

Smith氏によれば、これまでの推計がAIの普及を過小評価してきた理由は明確です。ウェブトラフィックのみを対象としていたためです。

実際には

  • 世界のAI利用の83%がモバイルアプリで発生
  • 米国では75%がモバイルアプリで発生
  • ウェブのみの推計は実態の4〜5倍の過小評価

ChatGPTやGeminiのウェブサイト訪問数だけを見ていては、実態の2割程度しか把握できていなかったということです。

3つの重要な発見

1. AI検索の規模は想像以上に大きい

  • 世界で月間450億セッション
  • 米国で54億セッション
  • 世界の検索の56%に相当
  • 米国では34%に相当

2. ChatGPTが圧倒的に支配

  • 世界のAI利用の89%
  • 米国では86%
  • 世界の検索関連トラフィックの推計20%
  • 米国では12%

3. 検索は減っていない

重要なのは、従来の検索が縮小していないという点です。

検索エンジンとAIの検索類似利用を合算した数値は、2023年Q1と2025年Q4を比較すると、

  • 世界で26%増加
  • 米国で16%増加

つまり、AIは検索に取って代わるのではなく、市場全体を拡大しているのです。

数字で見るAI検索の実態

世界 vs 米国

AI利用は米国外で特に強く、世界全体のAI利用は米国の7倍以上と推計されています。

Googleのシェア変化

検索とAIを組み合わせた発見市場におけるGoogleのシェアは以下の通りです。

  • 世界:89%(2023年)→ 71%(2025年Q4)
  • 米国:88%(2023年)→ 75%(2025年Q4)

絶対的な検索ボリュームは横ばいですが、シェアは低下しています。

成長トレンド

  • 世界全体のAIセッション数→2025年7月以降横ばい
  • 米国の利用→引き続き成長中
  • 2025年12月は2024年12月比で約300%増

プロンプトの種類

プロンプトのうち「質問型」(検索に相当するもの)は約52%にすぎず、残りの48%は検索と比較できない「実行型」または「表現型」のプロンプトです。

検索関連のプロンプトのみに基づくと、AIの規模は以下の通りです。

  • 世界の検索の28%
  • 米国では17%

調査方法

  • 比較対象
    主要検索エンジン6つ(Google、Bing、Yahoo、DuckDuckGo、Yandex、Baidu)と主要LLM 5つ(ChatGPT、Gemini、Perplexity、Grok、Claude)
  • 指標
    ウェブ訪問数 + モバイルアプリのセッション数
  • データソース
    Similarweb
  • 再現性
    すべての生データを公開(Similarwebソースへのリンクを除く)

議論の余地と限界

鈴木謙一氏は、いくつかの重要な議論点を指摘しています。

1. プロンプト構成の仮定

「質問型プロンプトが52%」という数値はChatGPTから推計され、すべてのLLMに適用されている点。Gemini、Claude、Perplexityをユーザーが利用する際の目的が必ずしも一致していない可能性があります。

2. セッション数とクリック数の乖離

「1回のChatGPTセッションが数回分のGoogle検索に取って代わる可能性がある」点に注意が必要です。もしこれが大規模に起これば、実際のウェブサイトへのクリック数に与える影響は、セッション比率が示すよりも深刻になる可能性があります。

3. 利益相反

調査者がSEOおよびAEOエージェンシーのCEOであるという利益相反については開示されているものの、両方のチャネルに対して都合よく強気な結論が出されている点は念頭に置く必要があります。

4. データの検証

モバイル向けに未検証のSimilarwebデータへの依存や、他のLLMもChatGPTと同様のプロンプト構成を持つという仮定など、調査の限界も存在します。

SEOタイムズの見解

この調査データは、従来の多くの推計とは異なる視点を提供していますが、慎重な解釈が必要です。

今すぐ確認すべきこと

1. モバイルアプリの存在を軽視してはいけない

ウェブだけを見ていては、AI利用の実態の2割程度しか把握できていません。ユーザー行動の分析において、モバイルアプリでのAI利用を考慮に入れる必要があります。

2. 従来のSEOは依然として有効

検索ボリュームは減少していません。絶対的な検索トラフィックがほぼ同等である以上、従来のSEOによる検索トラフィックの価値は変わっていません。

3. AEO(AI検索最適化)への投資判断

モバイルも含めるとAI利用規模がウェブのみの推計の4〜5倍大きいという知見は、AI検索における露出が真剣に取り組むべきチャネルである可能性を示唆しています。

長期的な視点

  • 市場は拡大している
    AIが検索を奪っているのではなく、新しい検索行動を生み出している
  • Googleのシェア低下
    絶対数は変わらないが、相対的な影響力は低下
  • チャネルの多様化
    SEOだけでなく、AEOも視野に入れた戦略が必要

注意すべき点

この調査結果を鵜呑みにするのではなく、以下の点を考慮すべきです。

  • セッション数とクリック数は別物
  • ChatGPTでの1セッションが、Google検索の複数回分に相当する可能性
  • 実際のトラフィックへの影響は、数字以上に大きい可能性

AI検索の台頭は事実ですが、それが従来の検索トラフィックにどう影響するかは、引き続き注意深く観察する必要があります。

この記事を書いた人

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SEO Writer / SEOタイムズ編集部

読者インサイトを分析し、行動につながる構成を設計。E-E-A-Tを重視し、専門家監修と実データで信頼性を担保。コアアップデートやAI検索動向を常にモニタリング。一次情報の検証や実例を用いた有益な情報を発信していきます。