E-E-A-Tにおける『構造化マークアップ』の適切な使い方と作り方

“JSON-LDで構造化マークアップ”と聞くと、「難しそう…プログラマーじゃないから無理でしょ」と感じる方も多いかもしれません。
「E-E-A-Tを高めるためには必要だと聞いたけれど、どのページにどんな種類の構造化データを用いればいいのか、そもそもどう書けばいいのか分からない」と尻込みしていませんか?
ライバルや検索上位のサイトを見ると、ぎっしりと構造化マークアップが記述されていて、「なんだかSEOに効いていそうだな」と思いつつ、適当にやると逆効果になりそうで怖い…。

そんなあなたに向けて、この記事では、構造化マークアップを正しく使うための基本から応用までを、初心者にも分かりやすく解説します。
複雑に見える構造化マークアップも、基本を押さえれば意外とシンプルです。
「@typeって何?」「なんでこんなにカッコが多いの?」といった疑問や悩みにも答えながら、サンプルを用いて紹介していきます。
読み終える頃には、「意外と簡単かも!」と感じられたり、自信を持って構造化マークアップを使いこなせたりできるようになっているかも(?)
- 目次
E-E-A-Tに作用する3つの構造化マークアップ
構造化マークアップは、前提として、記述ミスがあるとエラーが発生します。
正しいマークアップを行わないと、その効果を発揮できなくなるため、コードを記述したら都度確認する習慣を身につけましょう。
「リッチリザルトテスト」というGoogleから無料で提供されている構造化マークアップ専用のチェックツールを使えば、どこがおかしいのか、何を直せばよいのかがすぐに分かります。

画像引用:リッチリザルト テスト – Google Search Console
このツールにコード(またはURL)を入力して、一つひとつ確認しながら進めましょう。
構造化マークアップは、原則としてHTMLの<head>タグ内に記述することが推奨されています。
ページ内のどの場所に記述しても一応は機能しますが、ルールに従い適切な位置に配置することで、より正確かつ安定した動作が期待できるでしょう。
また、「どのページに記述すればいいか?」については、各説明の最後にある”記述するページ”で説明していますので、それぞれ参考にしてください。
それでは一つひとつ見ていきましょう。
組織

皆さんも薄々気づいているのではないでしょうか?
個人サイトでランキング争いに挑むのは、非常に厳しい時代だということを。
いまや、サイトに「権威性」と「信頼性」を示すためには、組織の存在をどのように表現するかが大きな課題となっています。
「法人化していない」「個人事業主なんだけど…」と不安を感じる方もご安心ください。
法人でなくても組織としてしっかりとアピールする方法と具体的な記述方法を解説していきます。
法人向け構造化マークアップの例
既に株式会社や合同会社などの法人でサイトを運営している方は、準備は万全ですね。
法人であることがもたらす信頼性や権威性を、構造化マークアップでさらに引き出しましょう。
もし「まだマークアップしていない…」ということであれば、それは非常にもったいないことです。
法人だからこそ発揮できる力を活用するために、以下のようなコードを記述してみてください。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org", // Schema.orgを利用するための宣言。固定。
"@type": "Corporation", // 法人(Corporation)を表していることを指定。
"name": "株式会社◯◯◯◯", // 法人名を記述。正式名称を使用(例: 株式会社Example)。
"url": "https://www.◯◯◯◯.co.jp", // 法人公式サイトのURL。HTTPSを推奨。
"logo": "https://www.◯◯◯◯.co.jp/logo.png", // 法人のロゴ画像のURL。なければ代替画像を指定。
"foundingDate": "1995-04-01", // 設立日をISO8601形式で記述(例: YYYY-MM-DD)。
"address": {
"@type": "PostalAddress", // 住所を表すタイプを指定。
"streetAddress": "東京都◯◯区1-1-1", // 詳細住所。番地や建物名を含めて記述。
"addressLocality": "◯◯区", // 市区町村名を記述。
"addressRegion": "東京都", // 都道府県名を記述。
"postalCode": "000-0000", // 郵便番号をハイフン付きで記述。
"addressCountry": "JP" // 国名をISO形式で記述(日本の場合は"JP")。
}
}
</script>非営利団体向け構造化マークアップの例
非営利団体として活動している方は、団体名や所在地、公式サイトのURLを正確に記述すればOKです。それだけでも検索エンジンに活動内容や信頼性を十分に伝えることができます。
一方、「自分は法人でも非営利団体でもない…」という方も心配はいりません。
フリーランスや個人事業主であれば屋号を活用するのも良いですし、「◯◯サイト編集部」や「◯◯プロジェクト」といった組織を考えるだけでも検索エンジンにアピールできます。
オンラインサロンや有志の活動を基に結成された組織を元に記述する方法も手段の一つです。
以下に、サイト運営に基づいた組織を記述する場合の構造化マークアップ例を示します。
自由にカスタマイズしてご自身の状況に合わせて活用してください。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org", // Schema.orgを利用するための宣言。固定。
"@type": "Organization", // 法人でなくても使用可能な汎用タイプ。
"name": "◯◯サイト編集部", // サイトや自分なりの組織名を記述。
"description": "ユーザーに役立つ情報を発信する編集部として運営しています。", // 活動内容や目的を記述。
"url": "https://www.example.com", // サイトのURLや編集部紹介ページのURL。
"logo": "https://www.example.com/logo.png", // サイトや組織のロゴ画像URL。
"address": {
"@type": "PostalAddress", // 住所を表すタイプを指定。
"streetAddress": "東京都◯◯区1-1-1", // 詳細住所。番地や建物名を含めて記述。
"addressLocality": "◯◯区", // 市区町村名を記述。
"addressRegion": "東京都", // 都道府県名を記述。
"postalCode": "000-0000", // 郵便番号をハイフン付きで記述。
"addressCountry": "JP" // 国名をISO形式で記述(日本の場合は"JP")。
}
}
</script>スポンサー向け構造化マークアップの例
屋号がない場合や法人運営ではない場合でも、サイトの背景を補足する手段としてスポンサー情報を記述する方法があります。
例えば、サイトに対して支援してくれる法人や団体、協業している企業があるなら、スポンサーとして示すことで、サイトの後ろ盾を表現できます。
複数の団体が関与しているプロジェクトや、外部ドメインで運営されているメディアの場合、スポンサー情報を記載することで、その支援や協力関係を明らかにすることができます。
以下が、スポンサー情報を構造化マークアップで記述する例です。
実際の関係性に合わせてカスタマイズしてください。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org",
"@type": "WebPage", // このページ全体に関する情報を示すタイプ。
"name": "Sample Media", // サイトやページの名前。
"url": "https://www.samplemedia.com", // サイトのURL。
"sponsor": [ // サイトを支援しているスポンサーの情報。
{
"@type": "Corporation", // スポンサーが法人であることを示すタイプ。
"name": "株式会社◯◯◯◯", // スポンサーの正式な名前。
"url": "https://www.◯◯◯◯.co.jp/", // スポンサーの公式サイトまたは関連ページのURL。
"foundingDate": "1999-05-15", // スポンサー法人の設立日(ISO 8601形式: YYYY-MM-DD)。
"description": "ITソリューション、デジタルマーケティング提供する企業" // スポンサーの事業内容や簡単な説明。
}
]
}
</script>記述するページ
構造化マークアップを記述する際には、その情報がサイト全体に関わるものか、特定の活動やプロジェクトに関連するものかを整理します。
法人・組織情報(@type: Corporation や Organization)は、サイト全体の運営主体を示す情報です。
共通ヘッダーテンプレートなどに組み込むことで、サイト全体に適用させます。
非営利団体の場合、サイト運営に直接関わっているのであれば、その団体の情報は全ページに記述します。
しかし、特定の活動やプロジェクトのみを支援している場合や、サイト運営には関与していない場合は、その活動やプロジェクトを紹介するページにのみ記述するのが適切です。
スポンサー情報も同様に、そのスポンサーがサイト全体を支援している場合は全ページに記述し、特定のプロジェクトや記事に限定される場合は、該当するプロジェクト概要ページや記事ページに記述します。
例

画像引用:運営組織 | SEO対策研究室
プロフィールページ

コンテンツの評価には、法人としての権威性や信頼性だけでなく、執筆者や監修者の専門性と経験も必要とされます。
Googleは、「このコンテンツを検索結果で評価するに足る専門性と経験を持っている著者であるか」を判断しています。
つまり、法人と個人はそれぞれ異なるエンティティを持っており、その両方を訴求することで、より大きなメリットを得られるわけです。
特に、フリーランスや個人事業主として活動している方は、組織としての信頼を得にくいものです。
そのため、資格や職歴、執筆実績、受賞歴などの専門分野における経験をプロフィールページでしっかりと伝え、ライバルに対抗する必要があります。
また、可能であれば実名で表記することが望まれます。
実名であれば、リアルな活動や法人との連携がしやすくなり、法人の構成メンバーとしてのエンティティも強化されます。
キャラクター名や匿名では、法人との関係を示したり、公的な書類や登記から参照したりといったことが難しくなる場合もあります。
実名を用いて法人のエンティティを結びつけることが実現できれば、より強力な信頼性を生むと言えるでしょう。
さて、プロフィールページを作成する際のポイントは、執筆者や監修者をGoogleに認識してもらいやすくするために、一覧紹介ページ形式ではなく、個別ページを作成する点です。
個別ページにプロフィールの詳細を記載することで、その人物を特定しやすくなります。
一覧形式では情報が混在してしまい、どの人物に関する内容なのかが不明確になってしまいます。
構造化マークアップの例
以下は、ProfilePageタイプを使用したプロフィールページの基本的な構造化マークアップの例です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "ProfilePage", // プロフィールページ全体を示すタイプ。
"name": "柏崎 剛のプロフィール", // ページのタイトルや名前を記述。
"url": "https://profile.tsuyoshikashiwazaki.com/", // プロフィールページのURL。
"mainEntity": {
"@type": "Person", // プロフィール対象が人物であることを示す。
"name": "柏崎 剛", // 本名を記述。
"image": "https://www.tsuyoshikashiwazaki.jp/images/profile.jpg", // プロフィール写真のURL。
"jobTitle": "SEOプロフェッショナル", // 職業や肩書きを記述。
"worksFor": {
"@type": "Corporation", // 所属が法人であることを示す。
"name": "株式会社コンテンシャル", // 所属組織の名前。
"url": "https://www.contencial.co.jp/" // 所属組織の公式サイト。
},
"sameAs": [ // ソーシャルメディアや関連サイトを記述。
"https://x.com/tkashiwazaki2",
"https://www.linkedin.com/in/柏崎剛/",
"https://www.youtube.com/channel/UCZHFqF56PjVaBEMBIWzh1yg",
"https://www.facebook.com/tys.kashiwazaki"
],
"description": "SEO対策、WEBエンジニアリングの分野で活躍する専門家。ブログや講演活動を通じて知識を共有しています。", // 簡単な経歴や紹介文を記述。
"hasPart": [ // 執筆作品(書籍)を記述。
{
"@type": "Book",
"name": "目からウロコのSEO対策「真」常識", // 書籍のタイトル。
"author": "柏崎 剛", // 著者名。
"url": "https://books.google.co.jp/books/about/目からウロコのSEO対策_真_常.html", // 書籍のURL。
"publisher": "幻冬舎", // 出版社名。
"datePublished": "2021-10-20" // 出版日(ISO8601形式)。
}
]
}
}
</script>記述するページ
各執筆者や監修者の専用プロフィールページに記述することが基本です。
記事からプロフィールページにリンクを設置することで、クローラーが執筆者と記事内容の関連性を理解しやすくなります。
サイト全体に適用するのではなく、個別のプロフィールページごとProfilePageの構造化マークアップを記述することで、執筆者や監修者の情報を正確に把握することができます。

画像引用:プロフィール | 柏崎剛ドットコム
記事

記事の構造化マークアップは、Googleにコンテンツの内容や種類を訴求しつつ、E-E-A-Tを補完する手段としても作用します。
特に、執筆者や監修者のプロフィールページ(@type: ProfilePage)や組織(@type: OrganizationまたはCorporation)との連携により、HTMLだけでは表現しきれない記事の価値を補強できます。
記事の構造化マークアップでは、authorプロパティで指定された執筆者情報が、個別のプロフィールページ(@type: ProfilePage)と一致することで、検索エンジンに執筆者の専門性や経験が伝わります。
また、publisherプロパティを用いることで、組織(@type: OrganizationまたはCorporation)の情報と連携し、記事の発行元としての信頼性と権威性を示すことも可能です。
記事の構造化マークアップは性質に応じた適切なタイプを選択しましょう。
以下のように使い分けることで、検索エンジンがそのコンテンツの特性を正しく理解しやすくなります。
- NewsArticle
ニュース記事を対象としたタイプです。時事性が高く、速報性が求められるコンテンツに使用します。 - BlogPosting
ブログ形式の記事を対象としたタイプです。個人や企業が発信するブログコンテンツを示します。 - Article
一般的な記事タイプです。ニュースやブログ以外の多目的なコンテンツに利用します。
記事の公開日や見出し、執筆者、発行者、サムネイル画像などを正確に記述します。
また、Article、NewsArticle、BlogPostingは、それぞれ異なる用途に対応したタイプであり、基本的に併用することは推奨されていないため、記事の性質に応じて最適なタイプを一つ選択しましょう。
以下のコードはArticleタイプの例ですが、用途に応じたタイプに置き換えて使用してください。
構造化マークアップの例
以下は、Articleタイプを使用した構造化マークアップの基本的な例です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article", // 記事タイプを指定(必要に応じて NewsArticle や BlogPosting に変更)。
"headline": "SEO対策の初心者からプロまで知っておくべき10の戦略", // 記事の見出し。
"alternativeHeadline": "最新のSEOトレンドを押さえて検索結果での成功を掴む!", // サブタイトルや補足見出し。
"description": "2024年に注目すべきSEOの戦略を10項目にわたって解説。初心者から経験者まで、実践的なノウハウが満載です。", // 記事の簡単な説明。
"image": [
"https://www.tsuyoshikashiwazaki.jp/wp-content/uploads/2022/09/最新版SEO-1.png" // 記事のサムネイル画像。
],
"datePublished": "2024-10-01T09:00:00+09:00", // 記事の公開日(ISO 8601形式)。
"dateModified": "2024-11-01T12:00:00+09:00", // 記事の最終更新日(ISO 8601形式)。
"author": {
"@type": "Person",
"name": "柏崎 剛", // 執筆者の名前。
"url": "https://profile.tsuyoshikashiwazaki.com/" // 執筆者のプロフィールページ。
},
"publisher": {
"@type": "Corporation", // 発行者が法人であることを示す。
"name": "株式会社コンテンシャル", // 発行者名。
"url": "https://www.contencial.co.jp/", // 発行者の公式サイト。
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://www.contencial.co.jp/wp/wp-content/themes/contencialcojp/img/logo.svg" // 発行者のロゴ画像。
}
},
"keywords": "SEO, 検索エンジン最適化, 最新トレンド, 初心者向け, プロ向け", // 記事に関連するキーワード。
"articleSection": "SEO対策", // 記事が属するカテゴリー。
"inLanguage": "ja" // 記事の言語。
}
</script>記述するページ
記事の構造化マークアップは、各記事ページの内容に合わせて個別に記述します。
全ページ共通ではなく、それぞれの記事に固有の情報を正確に反映させることで、検索エンジンがそのページの主題や背景を正しく理解できるようになります。
例

画像引用:【2024年最新】SEOとは?SEO対策の初心者からプロまで知っておくべき10の戦略 | SEO対策研究室
まとめ
コンテンツやサイトに込めた努力を最大限に活かすには、見えない部分にこそ工夫が必要です。
構造化マークアップは、コンテンツの「仕様書」や「履歴書」のような役割を果たし、背景や執筆者、発信元を正確に伝える手段です。
単なるHTMLでは伝えきれない情報を補完することで、検索エンジンにその価値を理解してもらうことが目的です。
初めて取り組む際は難しく感じるかもしれませんが、一歩ずつ進めれば確実に習得できます。
仕組みや意味を正しく理解し、ポイントを押さえたマークアップを導入することで、検索結果に好影響を与えるチャンスが広がります。
昨今は、AI技術の普及により、Googleは膨大なデータを処理する負担が増えていると考えられます。
クローラーに正規化されたマークアップを提供することで、Googleが情報を効率的に処理できるようになるでしょう。
これは、Googleにとっても有益であり、今後のSEO対策として非常に有効な取り組みではないでしょうか。













