Google Geminiとは?最新AIの機能・使い方・注意点を徹底解説!

Google Geminiとは?最新AIの機能・使い方・注意点を徹底解説!

現在AIが急激に進歩していますが、テキストや動画などの特定分野に特化したAIが大半です。

ただ、業務の効率化を行うために、テキスト・動画・写真などの様々なデータを扱いたい人もいるでしょう。

そこで、この記事では最新のマルチモーダルAI「Google Gemini」について紹介します。

Google Geminiでできることや使用するときの注意点も詳しく解説するので、最新のAI技術を利用したい人は最後までご覧ください。

この記事で学べること

  • Geminiは画像・動画・音声・テキストなどをシームレスに処理できる
  • Gemini Ultra・Gemini Pro・Gemini Nanoの3つのモデルがある
  • 高品質なコード・YouTube検索・資料解説などができる
目次

Google Gemini(グーグル ジェミニ)とは

Google Gemini(グーグル ジェミニ)

画像引用:Google Gemini

Google Gemini(グーグル ジェミニ)とは、テキストだけでなく、画像や動画、音声といったさまざまな情報を処理できるマルチモーダルAIのことです。

マルチモーダルAIとは、複数の異なるタイプの入力データ(マルチモーダル)を理解して、それらに基づいて出力を生成できるAIのことです。

従来のマルチモーダルAIは、画像を認識するモデル・動画を認識するモデル・音声を認識するモデルが別々に構築されており、組み合わせて使うことが一般的でした。

しかし、Google Geminiは画像・動画・音声・テキストなどの情報をシームレスに処理できるため、新しい分野での応用が期待されています。

Google Geminiの種類

Google Geminiには、以下の3種類のモデルがあります。

MODEL 1
Gemini Ultra

Gemini Ultraは、Geminiの上級モデルで、ChatGPTの有料版で使われている「GPT-4」を上回るパフォーマンスを持つとされています。

大量のテキストデータで学習した自然言語モデルであるLLM(大規模言語モデル)の研究開発で使われているベンチマークでは、32項目中30項目で「GPT-4」の結果を上回る成績を示しました。

そのため、現在GPT-4を利用している企業からも高い注目を集めています。

また、数学・物理学・歴史・医学など57科目に関連する知識と問題解決能力をテストするMMLU(大規模マルチタスク言語理解)では、人間の専門家を上回るパフォーマンスを叩き出しています。

現在AIは人間のタスクをアシストするために使われることが多いですが、Gemini Ultraは専門家以上のパフォーマンスを示しているため、将来的には今以上に人間の仕事を代替していく存在になるでしょう。

下位モデルのGemini ProGemini Nanoはすでに提供が始まっていますが、Gemini Ultraはまだ一般公開されていません。

2024年に開発者に向けて公開される予定なので、Gemini Ultraを利用したい方はGoogleの動向をチェックしておくのがおすすめです。

MODEL 2
Gemini Pro

Gemini Proは、Geminiの中間モデルです。

Gemini Ultraよりも性能が劣りますが、ChatGPTの無料版で使われている「GPT-3.5」を上回るパフォーマンスを持っています。

2023年12月に、開発者向けにAIに関する情報を掲載しているプラットフォームAI StudioでGemini Proが公開されているため、個人でのサービス開発や業務効率化をしたい人はチェックしてみましょう。

Google Cloudが提供する機械学習プラットフォーム「Vertex AI」では、企業向けにGemini Proの提供を開始しているため、企業が業務の一部を自動化するために利用することも可能です。

また、Google Bardでも提供されているため、ChatGPTと同様にAIとチャットをしながらタスクを進めることもできます。

Google Bardの場合は環境構築なしで使い始められるため、試しにGeminiを触ってみたい人はGoogle Bardから使うのがよさそうですね!

MODEL 3
Gemini Nano

Gemini Nanoは、Geminiのエントリーモデルです。

スマートフォンやタブレットなど、デバイス上で使うことを想定されて作られたモデルになっています。

Gemini UltraやGemini Proとは違い、端末内で完結したAIになっているため、インターネットが接続できない状況でも利用できます。

Geminiがメッセージの返信文章を提案してくれたり、音声データから文字起こしをしてくれたりするため、仕事や学習を効率よく進められるようになるでしょう。

現在はGoogle Pixel 8 Proにのみ搭載されているため、モバイルで使いたい人はGoogle Pixel 8 Proの購入を検討してみてください。

Android開発者は、Android14のシステム開発サービス「Android AICore」でGemini Nanoを利用することもできます。

Google Geminiができること

Google Geminiができることは、以下のとおりです。

NO.1
画像の内容を理解

Geminiは高精度の画像認識能力があるため、画像の内容を理解することが可能です。

例えば、「写真からテキスト情報を抜き出す」「手書きのイラストが何を表しているかを表示させる」などができます。

また、画像や写真のデータを与えて認識させるのはもちろん、Geminiは画像・イラスト・テキストを同時に識別することもできるため、資料やパワーポイントの内容要約も可能です。

「この資料の内容を教えて」「何を表している画像か教えて」と質問するだけで解答してくれるため、社会人・学生を問わず、作業効率を上げるのに役立つでしょう。

NO.2
手書きの文字の読み取り

Geminiはパソコンで入力されたテキストだけでなく、手書きの文字も認識可能です。

手書きメモの写真データをGeminiにアップロードするだけでテキスト情報を読み取り、テキストデータとして保存できます。

手書きの文字をデジタル化する場面がある人は、役立つ機会が多そうですね!

さらに、Geminiは手書きのメモを要約したり、重要な情報を抽出したりする機能も備えているため、手書きでメモする機会が多い人は、Google Geminiで仕事の効率を上げてみてください。

NO.3
論文の解説

Geminiでは、求めている内容の論文を検索する機能もあります。

論文検索機能では、複数論文の概要(著者・概要・発表日)をまとめるだけでなく、論文の内容を要約してもらうことも可能です。

Gemini以外のAIサービスでもネット上の論文を検索できますが、検索の精度が低いため、実務で使えるレベルに達していないという意見が多くみられます。

ただ、Googleは学術文献を検索できるGoogle Scholarというサービスを扱っているため、高精度で論文を検索できます。

Geminiは最新の情報にアクセスできるため、最新の論文の情報を出力してもらうことも可能です。

今後は、研究内容や仕事内容に関連した論文をピックアップしたり、論文からグラフを抽出できるようになったりするため、論文を扱う機会が多い方はGeminiの動向をチェックしておきましょう。

NO.4
Webサイトの要約

GeminiにWebサイトのURLを与えると、記事の内容を要約してくれます。

Webサイトにアクセスしてテキストを解析し、文章のポイントや重要なキーワードを抽出するため、高精度な要約を行えるという特徴があります。

長い記事や専門用語が多い複雑なレポートも、短時間で要約できるため、情報収集の時間を短縮させたい人におすすめです。

要約で重視するポイントや文章量をカスタマイズできるため、ビジネス・研究・自主学習など、用途にあった要約ができます。

また、英語や日本語などさまざまな言語に対応しているため、海外のサイトを翻訳させたり、海外の記事から必要な情報を収集したりするのにも使えるでしょう。

NO.5
音声でのやりとり

Geminiは音声を認識できるため、AIと会話しながらタスクをこなすことも可能です。

例えば、AIと会話しながら具体的なシステムの要件を決定すると、Geminiがそれに合わせて適切なコードを書いてくれます。

プログラミングスキルがない人でも短時間でシステム開発ができますね!

しかし、2023年12月時点では音声認識機能を利用できないため、音声でのやりとりに興味がある人はGeminiの最新情報をチェックしておきましょう。

NO.6
資料の解説

Geminiに資料のデータを与えると、内容を解説してくれます。

例えば、長文の資料を要約してもらうことで、情報収集を効率化できます。

また、英語の資料を日本語で解説してもらうことで、テキストを翻訳サイトに貼り付ける手間が省けるでしょう。

ただし、多くのAIサービスが外部サーバーにデータを保管するため、データ流出のリスクを考慮する必要があります。

そのため、社外秘の情報が載っている資料の扱いには十分注意しましょう。

NO.7
YouTube動画の検索

Geminiは、YouTubeにアップロードされている動画を検索することも可能です。

Geminiに「~に関するYouTube動画を教えて」と質問すると、関連する動画を複数提案してくれます。他のAIサービスでも、YouTube動画を検索することは可能です。

YouTubeはGoogle傘下の企業であることを考慮すると、Googleが開発したGeminiでは高精度のYouTube動画検索が期待できます。

「AIとチャットをしながらタスクを進めている際に何か疑問が生じたら、YouTube動画を提案してもらう」という使い方もできそうですね!

NO.8
PythonやJavaのコーディング

Geminiは、PythonやJava、C++などの言語を理解できるため、実装したい内容を与えると高品質なコードを生成してくれます。

通常のGeminiでもコーディングを行える能力がありますが、Geminiをもとに開発されたプログラミング特化のAI「AlphaCode 2」だと高精度のコーディングが行えます。

AlphaCode 2は、数学・コンピュータの知識・問題解決能力が求められる競技プログラミングで、上位15%に入るほどの能力を示しました。

Googleが公開した映像では、運行中の電車の現在地をGoogleマップ上に表示するプログラムの生成に成功しています。

今後はプログラムの知識が少ない人でも、高品質のシステム開発が可能になるかもしれませんね!

NO.9
数学や物理学の解説

Geminiは、数学や物理学の問題を解説することも可能です。

問題を与えると回答だけでなく、回答を導き出す方法も解説してくれるため、自主学習にも役立つでしょう。

もちろん、100%正解するわけではありませんが、これまでのAIと比べると正答率が高いため、日常的に使えるレベルになっていると感じるでしょう。

Geminiは写真や画像を認識する機能もあるため、教科書や問題集の写真を撮ってGeminiに与えることも可能です。

Gemini Nanoを搭載したGoogle Pixel 8 Proを使えば、パソコンが使えない場所での自主学習の効率が大幅にアップするでしょう。

Google Geminiを使う方法

Google Geminiを使う方法は、以下の3つです。

METHOD 1
Google Bard

Bard

画像引用:Bard

Google Bardとは、Googleが生成した対話型のAIサービスのことです。現在、Google BardではGeminiの中間モデルの「Gemini Pro」が使えます。

ChatGPTのようにテキストのやりとりでAIを使えるため、試しにGeminiを使ってみたいという方は、Google Bardを使ってみましょう。

現時点では英語版のGoogle BardのみにGeminiが実装されているため、日本語版を使っている人はGoogleアカウントから言語を「English」にして利用してみてください。

日本語で質問しても回答してくれますが、英語と比べると精度が大幅に落ちるため、タスクの精度を上げたい人は英語で質問してみましょう。

METHOD 2
API

APIとは、“Application Programming Interface”の略で、ソフトウェアやWebサービスをつなぐインターフェースのことです。

APIでは、Google Bardでも利用できるGemini Proだけでなく、画像や動画データに対応したGemini Pro visionも利用可能です。

APIでGeminiを使うためには、基本的に「AI Studio」か「Vertex AI」を使う必要がありますが、ブラウザ上でPythonを記述・実行できる「Google Colab」でもGemini Proが利用可能です。

環境構築が不要かつ無料で使えるため、試しに使ってみたい人はGoogle Colabを使うのがよいでしょう。

現在は無料でGemini APIを利用できますが、2024年以降に一般公開されるときに有料化されるため、社内システムに組み込む際は金額面に注意する必要があります。

METHOD 3
Google Pixel 8 Pro

Google Pixel 8 Pro

画像引用:Google Pixel 8 Pro

2024年に発売されたスマートフォン「Google Pixel 8 Pro」には、デバイス向けに開発されたGemini Nanoが搭載されています。

現時点では、Gemini Nanoが搭載されているのはGoogle Pixel 8 Proのみです。

録音した音声をAIで認識して文字起こししてくれる機能が搭載されているため、会議が多い社会人や普段から音声メモを使っている人は、作業効率が上がるのに役立つでしょう。

また、メッセージを認識して適切な返信例を提示してくれるスマート返信機能も搭載しています。

パソコンでの利用を想定されて作られているGemini UltraやGemini Proとは違い、スマートフォンの中で完結するため、インターネットに接続できない状況でも要約機能が使えるというメリットもあります。

ただ、現在はメッセージアプリ「WhatsApp」の英語版でしか利用できない点に注意してください。

Google Geminiを使う際の注意点

Google Geminiを使う際は、以下のポイントに注意しましょう。

POINT 1
著作権の問題がある

Geminiに限らず、AI生成では著作権の問題があります。

AIがトレーニングに使った画像や文章は、オリジナルを作成したクリエイターの承諾を得ていません。

現在の法律では曖昧な部分が多いため、商用利用すると問題が発生するリスクがある点に注意しておきましょう。

著作権が認められるには「人の思想や感情を創作的に表現している」必要があり、基本的にはAIが自動生成したものに著作権は発生しません。しかし、AIと人が共同制作した場合は、著作権が発生する可能性があります。

ロゴやキャラクターの制作を考えている人は、リスクの可能性を念頭においたほうがいいですね!

POINT 2
誤った情報を生成するリスクがある

Geminiに限らず、どんなAI言語モデルでも誤った情報(ハルシネーション)を生成するリスクがあります。学習に用いた情報が不正確だった場合は、AIの性能が上がっても誤った情報を出力してしまう可能性が高いです。

また、学習に用いた情報が正確だとしても、AIの内部に問題があって誤った情報を出力してしまうことがあります。

誤った情報を自社サイトに掲載するとユーザーの信頼をなくしたり、不具合があるコードを社内システムに実装してプログラムが正常に動作しなくなったりするリスクが考えられるでしょう。

必ずシステム実装前や記事公開前に、誤りがないかをチェックすることが重要です。

まとめ

最新のマルチモーダルAI「Google Gemini」の特徴や使用方法を紹介しました。

テキストや動画、写真などの様々なデータを扱えるAIなので、多くの業務・作業での活用が期待できます。

各機能のアップデートが随時行われておりますので、Geminiに興味がある人はGoogleの動向をチェックしていきましょう。

この記事を書いた人

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SEO Writer / SEOタイムズ編集部

SEOタイムズ編集部は、最新のSEOを軸にWebマーケティング全般を横断するプロフェッショナル集団です。チーム内には、検索アルゴリズムの研究者、エンジニア、生成AI・LLMOの利活用を研究するデータサイエンティスト、そしてGoogle 検索品質評価ガイドラインを深掘りしてきた専任リサーチャーが在籍。

これまでに累計 3,000本を超えるSEO記事を制作し、膨大な順位データを活かしたソリューションを提供してきました。上位表示の成功、失敗パターンを学び、CTR・CVR などの実測値と自社ツールから得られた独自ナレッジを日々アップデートしています。

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