AI検索に引用されるための対策6選!実際に引用された事例をもとに解説
こんな疑問を感じたことはありませんか? GoogleやBingなどAIを取り入れた検索結果では、回答の中に引用元ページがリンク付きで表示されるようになっています。ここに引用されればアクセス増やブランド認知につながる可能性…

「AI Overviewsに表示されると、クリック率にどのような影響が出るのか知りたい」
「AI検索結果に自社サイトが引用されても、流入につながっていないように思える」
「従来のSEO対策がAI Overviewsに対応できているか判断がつかない」
このように感じていませんか?
AI Overviews(AIO)は、検索キーワードに対する回答をAIが自動生成して表示するGoogle検索の仕組みです。多くの検索結果に組み込まれており、オーガニック検索のクリック率やユーザー行動に変化があるといわれています。
本記事では、AI Overviewsの表示がクリック率に与える影響について、以下の内容をわかりやすく解説します。
この記事を読むことでAI OverviewsがSEOに与える影響を理解し、Web運用に活かせるようになります。今後のSEO戦略を判断する材料として、ぜひ参考にしてください。

AI Overviewsに表示されるとクリック率が下がるって本当ですか?

はい、複数の調査データで実際にクリック率が低下していることが確認されています。
Google検索結果にAI Overviewsが表示されると、通常のオーガニック検索結果のクリック率にはどのような影響があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
複数の調査データから、その実態を見ていきましょう。
結論からいうと、AI Overviewsに表示される検索クエリにおいて、オーガニック検索結果のクリック率は低下することがわかっています。
Seer Interactive社が2024年6月から2025年9月まで15ヶ月間にわたって実施した調査では、最大61%のクリック率低下が確認されています。
参考:AIO Impact on Google CTR: September 2025 Update
この調査は、3,119の情報収集型検索クエリを対象に、42のクライアント組織、合計2,510万件のオーガニックインプレッションを分析したものです。
同調査によると、AI Overviewsが表示される検索クエリのオーガニックCTRは以下のように推移しています。
Organic CTR for AIO Queries
June 2024: 1.76%
Lowest point (July 2025): 0.57%
September 2025: 0.61%
Overall decline: 61%
2024年6月時点では1.76%だったクリック率が、2025年9月には0.61%まで低下し、65.3%の減少となっています。
注目すべき点は、AI Overviewsが表示されない検索クエリでも、クリック率が大幅に低下していることです。同調査では以下のように報告されています。
The full trajectory for non-AIO queries:
June 2024: 2.72%
Peak (February 2025): 3.14%
September 2025: 1.62%
Overall decline: 41%引用:AIO Impact on Google CTR: September 2025 Update|What did we miss?
AI Overviewsが表示されない検索クエリでも、2024年6月の2.72%から2025年9月には1.62%に低下し、41%の減少となっています。
AI Overviewsが表示されない検索クエリでもクリック率が41%低下している理由として、Seer Interactive社は次のように分析しています。
This suggests broader forces are at work beyond just AI Overviews. Users are likely seeking answers in other places before Google like ChatGPT, Perplexity, social platforms, or going directly to trusted brands. Even when AIOs don’t dominate the SERP, traditional organic results are struggling to maintain click-through rates for informational or educational queries.
引用:AIO Impact on Google CTR: September 2025 Update|What did we miss?
ユーザーの情報収集手段が多様化し、ChatGPTやPerplexityなどのAIツール、SNSなど、Google以外の場所で情報を得るケースが増えていると指摘しています。
Ahrefs社による大規模調査でも、AI Overviewsによるクリック率の低下が確認されています。
Ahrefs社が実施した調査では、30万個のキーワードを分析した結果、AI Overviewsが表示される検索結果では、上位ページの平均クリック率が34.5%低下することが明らかになりました。
参考:AI Overviews が表示されることで、ページへのアクセス数が34.5% 減少!
この調査では、30万個のキーワードのうち、半数(15万個)はAI Overviewsが表示されるキーワード、残りの半数は情報収集型キーワードでAI Overviewsが生成されないキーワードを対象としています。
AI Overviewsを生成させるキーワードの99.2%が「情報収集型」であることが判明したため、より正確な比較を行うために同じタイプのキーワードに絞って調査が行われました。
同調査では、Google Search Consoleの集計データを用いて、2024年3月(米国でのAI Overviews導入前)と2025年3月(導入後)のクリック率を比較しています。その結果は以下の通りです。
AI Overviewsが導入されなかったと仮定した場合の推定クリック率(0.040)と実際のクリック率(0.026)の差から、AI Overviewsが表示される場合、検索順位トップページのクリック率が最大34.5%低下することが算出されました。
また、同調査では一部のサイトでクリック数が20〜40%減少した事例も報告されています。
Ahrefs社は、クリック率が低下する理由について次のように分析しています。
AI Overviews は、検索クエリに検索結果ページ内で直接回答するという点で、強調スニペットと同様の役割を果たしており、ゼロクリック検索の増加につながる可能性が高いでしょう。また、AI Overviews には複数の引用元リンクが含まれることが多いため、クリックが分散し、単独のページがクリック数の大半を独占することが難しくなります。
Googleは「AI Overviewsに表示されるとクリック率は実は高くなる」と主張していますが、Ahrefs社の調査結果はこれと相反するものとなっています。

そんなにクリック率が低下するとなると、SEOにも影響がありますよね…。

その通りです。同じ順位でもサイトへの流入が大幅に減少するなどの影響があります。
クリック率が30〜60%低下するということは、検索順位が同じでも、サイトへの流入が大幅に減少することを意味します。実際に、一部のサイトではクリック数が20〜40%減少しており、ビジネスへの影響は無視できないレベルです。
特に、情報収集型のキーワードで上位表示を獲得していたサイトでは、従来と同じ検索順位を維持していても、期待していたトラフィックが得られないという状況が発生しています。
これまでのSEOでは「検索順位」「クリック数」「セッション数」が主要なKPIとして機能していました。しかし、AI Overviewsの登場により、この前提が崩れつつあります。
Seer Interactive社は次のように指摘しています。
If you’re still measuring success primarily by traffic and clicks, you’re setting your teams up to fail and miss the real wins they’re achieving.
(訳:まだ主にトラフィックとクリック数で成功を測定しているなら、チームを失敗に追い込み、真の成果を見逃すことになります。)
従来の指標だけでSEOの成果を評価すると、実際には適切な施策を実施しているにも関わらず、成果が出ていないように見えてしまう可能性があるでしょう。そのため、AI Overview時代のSEOでは新しい評価指標を検討する必要があります。
重要な点として、Seer Interactive社は15ヶ月間のデータから、このクリック率低下は一時的なものではなく、恒久的な変化である可能性が高いと結論づけています。
クリック率の回復を期待するのではなく、こういった状況を新しい現実として受け入れ、それに適応した戦略を構築することが必要ということです。

クリック率低下に対する取り組みは、どのように行えばいいのでしょうか?

ポイントは、AI Overviewsに引用されることです。
ここまで見てきたデータから明らかなのは、自社サイトがAI Overviewsに引用されるかどうかで、クリック率が大きく変わるということです。
Seer Interactive社の調査では、引用されたブランドは引用されない場合と比べて、オーガニック検索で35%、有料広告で91%多くのクリックを獲得できるという結果が出ています。
When you are cited in an AIO, you get 35% more organic clicks and 91% more paid clicks compared to when you are not cited at all.
引用:AIO Impact on Google CTR: September 2025 Update|Is the Original Hypothesis True?
つまり、これからのSEOでは「AI Overviewsに引用してもらう」ことが一つの重要な目標になるでしょう。そのために必要な対策は、主に次のような取り組みです。
具体的な対策方法については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
AI Overviewsが表示されると、オーガニック検索結果のクリック率はどれくらい低下しますか?
Seer Interactive社の調査では、AI Overviewsが表示される検索クエリでは、オーガニック検索結果のクリック率が最大61%低下したことが報告されています。また、Ahrefs社の調査でも平均34.5%の低下が確認されており、複数の調査で大幅な低下が実証されています。
AI Overviewsが表示されない検索でもクリック率は低下していますか?
はい、低下しています。Seer Interactive社の調査では、AI Overviewsが表示されない検索クエリでも、2024年6月の2.72%から2025年9月には1.62%へと41%低下しました。これは、ユーザーがChatGPTやPerplexityなどの他のAIツール、SNSなどで情報を得るケースが増えており、Google検索全体でクリック行動が減少していることを示しています。
クリック率の低下は一時的ですか、それとも恒久的ですか?
Seer Interactive社は15ヶ月間のデータから、このクリック率低下は恒久的な変化である可能性が高いと結論づけています。2025年9月時点で低水準のまま安定しており、回復の兆しは見られていません。
従来のKPI(クリック数など)は使えなくなりますか?
完全に使えなくなるわけではありませんが、クリック数やクリック率だけで成果を評価することは適切ではなくなっています。今後は「表示されたか」「引用されたか」などの指標もあわせて見る必要があります。
AI Overviewsは、Google検索におけるクリック率を根本的に変えつつあります。本記事で紹介した複数の調査から明らかになったのは、この変化が一時的なものではなく、今後も続く可能性が高いということです。
ただし、すべてのサイトが一律に影響を受けるわけではありません。AI Overviewsに引用されたブランドは、引用されない場合と比べてオーガニック検索で35%、有料広告で91%も多くのクリックを得られるというデータが出ています。
今後は「検索順位で上位を取る」だけでなく、「AIに引用されること」自体が重要な指標となっていくでしょう。
これまで重視してきた検索順位やクリック数だけを追い求める戦略は、もはや十分とはいえません。AI Overviewsでの引用、検索結果での露出といった多角的な視点から、SEO施策を見直していきましょう。







