検索クエリの分類とは?4つのタイプの特徴と適したコンテンツの作り方

検索クエリの分類とは?4つのタイプの特徴と適したコンテンツの作り方

検索クエリの分類とは?4つのタイプの特徴と適したコンテンツの作り方

「検索クエリとキーワードの違いが、いまいちよくわからない」
「コンテンツを作っても成果につながらない原因がつかめずにいる」
「検索意図に合わせた記事を作りたいけど、何から手をつければいいかわからない」

このようなお悩みはありませんか?

検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのことです。この検索クエリをタイプ別に分類して理解することは、SEOやコンテンツ制作の精度を高めるうえで欠かせない視点です。

本記事では、検索クエリの分類について、以下の内容をわかりやすく解説します。

  • 検索クエリとキーワードの違い
  • 検索クエリの主な分類
  • クエリタイプ別の最適なコンテンツの作り方

この記事を読むことで検索クエリの分類を正しく理解し、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツ制作ができるようになります。Web運用やSEOに取り組んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

検索クエリとは?

検索クエリとは何ですか?

ユーザーが検索エンジンに入力するテキストのことです。

検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのことです。「ダイエット 方法」「東京 天気」「Amazonログイン」といった入力がすべて検索クエリにあたります。

ユーザーがなぜその言葉で検索したのかという意図を正確に把握しなければ、上位表示は難しいでしょう。

もし検索クエリの本質を理解せず、ただ記事を書いてしまうと、以下のようなミスマッチが起こります。

  • 今すぐ買いたいと思っているユーザーが集まるページに、初心者向けの基礎知識ばかりを書いてしまう
  • 比較・検討したいユーザーに対して、特定の商品だけを押しつける内容になってしまう
  • 情報を集めて勉強したいと思っているユーザーに対して、売り込み感の強いランディングページ(LP)を見せてしまう

これでは、いくら時間をかけてコンテンツを作っても成果にはつながりません。検索クエリを正しく理解できて初めて、ユーザーのニーズに100%応えるコンテンツを作ることができるのです。

検索クエリとキーワードとの違い

検索クエリとキーワードは同じ意味として使われることも多いですが、厳密には異なります。簡単にいうと、キーワードは制作側が設定するもの、検索クエリはユーザーが実際に使うものです。

項目検索クエリキーワード
主語ユーザー(検索する人)企業・Web担当者(制作側)
定義ユーザーが検索窓に打ち込んだ文字列ツールでの分析や広告運用のために制作側が設定するもの
特徴表記揺れ、誤字、長い文章なども含まれる概念として整理された綺麗な言葉

制作側が「ダイエット 方法」というキーワードで記事を作成したとしても、実際にユーザーが検索するのは「ダイエット 簡単 方法 30代 女性」のように違いがある、とイメージすると両者の違いがわかりやすいかもしれません。

検索クエリの主な分類

検索クエリには種類があるって聞いたのですが本当ですか?

はい、ユーザーの検索意図によって分類されています。

検索クエリの分類には、2002年に研究者Andrei Broder氏が論文で提唱した3つの分類、もうひとつはGoogleが検索品質評価ガイドラインで定義した4つの分類があります。

なお、Web上では「Know・Go・Do・Buy」という4分類で紹介されているケースも多く見られますが、これはGoogleが2015年にスマートフォンの普及を背景として広告主向けに発表したマーケティングコンセプト「マイクロモーメント(Micro-Moments)」の影響を受け、SEO実務の中で広まったものと思われます。

言葉が似ているため多くのサイトで混同されたまま広まっていますが、検索品質評価ガイドラインとは目的も出どころも異なるものです。

本記事では、Googleの検索品質評価ガイドラインに基づく正式な4分類をもとに解説します。

参考:Google Search Quality Evaluator Guidelines(PDF)

従来の3つの分類
(Broder・2002年)
Googleの4つの分類
(検索品質評価ガイドライン)
ユーザーの心理
情報型(Informational)Knowクエリ疑問を解決したい、知識を得たい
案内型(Navigational)Websiteクエリ特定のWebサイトにアクセスしたい
案内型(Navigational)Visit-in-personクエリ特定のリアルの場所に行きたい
取引型(Transactional)Doクエリ購買を含む具体的な行動を起こしたい

従来の案内型が、Googleの分類ではWebsiteクエリとVisit-in-personクエリの2つに細分化された点が実務上の大きな違いです。

情報型クエリ/Knowクエリ

情報型・Knowクエリは、ユーザーが「何かを学びたい」「疑問を解決したい」というときに打ち込むクエリです。検索ボリュームが最も大きく、オウンドメディアやブログ記事で最も多く狙う領域です。

具体的なキーワード例「SEO とは」「オムライス レシピ」「確定申告 時期」
ユーザーの心理情報や知識、答えを探している状態

案内型クエリ/Websiteクエリ

案内型・Websiteクエリは、ユーザーが特定のWebサイトやページにアクセスしたいときに使う検索です。ブランド名やサービス名での検索が多く、すでにそのサイトを知っているユーザーが直接たどり着こうとする場面で使います。

具体的なキーワード例「Amazon ログイン」「ユニクロ 店舗」
ユーザーの心理目的のWebサイトに早くたどり着きたい状態

案内型クエリ/Visit-in-personクエリ

案内型・Visit-in-personクエリは、実際にリアルな場所へ訪問したいときに使うクエリです。店舗や施設の場所・アクセス方法を調べるケースが多く、地域名や施設名を含む検索が該当します。

具体的なキーワード例「東京タワー アクセス」「渋谷 スターバックス」
ユーザーの心理目的の場所に実際に行きたい状態

取引型クエリ/Doクエリ

取引型・Doクエリは、「購入する」「ダウンロードする」「予約する」といった、ユーザーが何らかのアクションを起こしたいときに検索されるクエリです。購買意欲が高いユーザーが多く、コンバージョンに最も近い領域です。

具体的なキーワード例「iPhone 通販」「英会話 無料体験」「格安SIM 申し込み」
ユーザーの心理購買を含む具体的な行動を起こしたい状態

(レイナ)従来の案内型がWebsiteとVisit-in-personの2つに分かれているのは、Webサイトへのアクセスとリアルな場所への訪問では、ユーザーに届けるべき情報がまったく異なるからです。

【検索クエリタイプ別】最適なコンテンツの作り方

それぞれのクエリタイプに適したコンテンツってあるんですか?

もちろんあります!ユーザーの目的が異なるため、用意すべきコンテンツの形式も変わってきます。

それぞれの検索クエリタイプでは、ユーザーの検索意図がまったく異なります。検索意図がズレたコンテンツは、当たり前ですがユーザーは読んでくれません。

クエリタイプ別に、どのようなコンテンツを用意すべきか、具体的なポイントを見ていきましょう。

Knowクエリ

Knowクエリでは、ユーザーの「知りたい」を満たす記事やコラムページを用意します。

最適なページ形式

  • 記事コンテンツ
  • FAQ(よくある質問)ページ
  • 用語集

コンテンツ作りのポイント

  • 検索結果の上位サイトを分析し、ユーザーが知りたがっている情報を網羅する
  • 専門用語をできるだけ使わず、初心者にも分かりやすい図解や具体例を入れる
  • 記事のゴールは疑問の解決とし、次のアクションとして関連するサービスページやお問い合わせへの導線を自然に配置する

Websiteクエリ

Websiteクエリでは、ユーザーが目的のページに迷わずたどり着けるよう、サイト構造とナビゲーションを整えます。

最適なページ形式

  • 公式サイトのトップページ
  • ログインページ
  • サービス・製品案内ページ

コンテンツ作りのポイント

  • ブランド名や社名での検索に対して、公式サイトが確実に上位表示されるよう基本的なSEOを整える
  • ページの目的を明確にし、ユーザーが次に取るべき行動へスムーズに誘導する
  • サイト内検索や導線を整備し、目的のページにすぐたどり着ける構造にする

Visit-in-personクエリ

Visit-in-personクエリでは、実際に足を運びたいユーザーに向けて、必要な情報をわかりやすくまとめたページを用意します。

最適なページ形式

  • 店舗情報・アクセスページ
  • 地域名を含むランディングページ

コンテンツ作りのポイント

  • 住所・営業時間・アクセス方法・駐車場情報など、来店に必要な情報を漏れなく掲載する
  • Googleビジネスプロフィールを整備し、写真や口コミを充実させる
  • 地域名+サービス名のキーワードを意識したページタイトルや見出しを設定する

Doクエリ

Doクエリでは、ユーザーがすぐに行動を起こせるよう、シンプルで迷いのない導線を持つページを用意します。

最適なページ形式

  • LP(ランディングページ)
  • 商品・サービス購入ページ
  • 申し込み・資料請求フォームページ

コンテンツ作りのポイント

  • 「今すぐ申し込む」「無料で試す」など、行動を促すCTAを目立つ位置に配置する
  • 価格・納期・サポート体制など、購入や契約の判断に必要な情報を過不足なく掲載する
  • 迷いや不安を取り除くために、よくある疑問や導入事例、口コミを合わせて掲載する

検索クエリの分類に関するよくある質問

1つのキーワードに複数のクエリタイプが混ざっている場合は、どう対策すればいいですか?

基本的には、検索結果で最も優勢なタイプに合わせてコンテンツを作ります。実際に検索し、上位に表示されているコンテンツのタイプが、そのキーワードにおける主な検索意図を反映していると考えてよいでしょう。

時代や時期によって、同じキーワードでもクエリタイプが変わることはありますか?

はい、変わることがあります。わかりやすい例が「マスク 購入」というキーワードで、以前は一般的なDoクエリでしたが、感染症の流行期には情報収集を目的としたKnowクエリの要素も強まりました。

キーワードの意図は固定されたものではなく、社会的なトレンドや季節によって変化するものとして、定期的に検索結果をウォッチすることをおすすめします。

Knowクエリばかりで集客しても売上につながらない気がしますが、対策する意味はありますか?

Knowクエリは購買に直結しにくいものの、ユーザーとの最初の接点を作る重要な役割を担っています。有益な情報を提供することでブランドへの信頼が生まれ、後にDoクエリで検索したときに自社サービスを選んでもらえる可能性が高くなります。

Googleサーチコンソールで見られる「クエリ」は、どのようにコンテンツ改善に活かせばいいですか?

サーチコンソールで確認できるクエリは、実際にユーザーがどんな言葉で自社サイトにたどり着いているかを把握するための重要なデータです。表示回数が多いにもかかわらずクリック率が低いクエリは、そのクエリタイプに合ったコンテンツになっていないのかもしれません。

想定通りの意図で流入しているかを確認し、ズレがあればリライトに活かします。

まとめ

SEO対策はキーワードを詰め込むだけでは成果につながりません。検索意図に応えるコンテンツを作って、初めて上位表示が狙えるようになります。

検索クエリのタイプによって、適したコンテンツは違います。Knowクエリの認識だったけれど、実際はDoクエリのほうが適していた、ということもあるのです。

それぞれのクエリタイプに合ったコンテンツを作成し、ユーザーにとって有益な情報を届けましょう。

この記事を書いた人

Author Image

SEO Writer / SEOタイムズ編集部

読者インサイトを分析し、行動につながる構成を設計。E-E-A-Tを重視し、専門家監修と実データで信頼性を担保。コアアップデートやAI検索動向を常にモニタリング。一次情報の検証や実例を用いた有益な情報を発信していきます。