Google、「Preferred Sources」をグローバル展開。SEOは「指名される」時代へ

Googleは、Webサイト運営者やコンテンツ提供者を支援するための複数の新機能とパートナーシッププログラムを発表しました。
今回のアップデートで特に注目すべきなのは、ユーザーが信頼する情報源を検索結果で優先的に表示する機能「Preferred Sources(優先ソース)」のグローバル展開です。
AI検索の広がりで「Googleからの流入が減るのでは?」という不安が出る中、Googleがサイトへの送客を意識した機能強化を打ち出してきた点は、運用担当者にとって前向きなニュースと言えそうです。
引用元: Google
Preferred Sources(優先ソース)のグローバル展開
「Preferred Sources」は、ユーザーがお気に入りのニュースサイトやブログを登録することで、トップニュース枠などの検索結果に、そのメディアの記事が優先的に表示されるようになる機能です。
これまでは米国など一部地域でのテスト提供にとどまっていましたが、今回、英語圏を対象にグローバル展開が始まりました。日本語を含む他言語についても、来年初頭から順次対応予定とされています。
SEOへのインパクト「クリック数が平均2倍に」
Googleのデータによると、Preferred Sourcesに登録されたサイトは、検索結果からのクリック数が平均で約2倍に増加したとのことです。
これは、SEOの軸足が「キーワード順位の競争」だけでなく、「ユーザーに選ばれる存在になるか(指名・ファン化)」へと移りつつあることを示しています。
AI検索・Geminiにおける送客機能の強化
Googleは、AIによる回答(AI Mode や Gemini アプリ)の中でも、Webサイトへのリンクをより効果的に配置する改善を進めています。
購読メディアのハイライト表示
ユーザーが有料購読しているニュースサイトがある場合、Geminiアプリなどの検索結果内で、そのメディアへのリンクが専用のカルーセル形式で強調表示されます。
インラインリンクの増加とコンテキスト付与
AI Mode(旧SGE)の回答文中に含まれるリンク数が増やされるとともに、「なぜこのリンクが参考になるのか」といった補足説明(コンテキスト)が付与され、クリックにつながりやすい設計に変更されます。
Web Guide(ウェブガイド)の拡張
複雑な検索クエリに対して、AIが関連リンクをトピックごとに整理して提示する「Web Guide」機能もアップデートされています。
- 処理速度が従来の約2倍に向上
- モバイル検索の「すべて」タブで、より頻繁に表示されるように改善
Web Guideに取り上げられるためには、特定のトピックについて網羅的かつ信頼性の高い情報を提供していること、いわゆるトピックオーソリティが重要になります。
SEO担当者が今やるべきこと
今回の発表から読み取れるGoogleのスタンスは、「信頼でき、ユーザーが求めているWebサイトには、きちんとトラフィックを届ける」という点にあります。
今後のSEOでは、特に次の3つが重要になってきます。
「指名される」ブランド作り
Preferred Sourcesに選ばれるためには、「このサイトの情報が見たい」とユーザーに思ってもらえる存在になることが前提です。SNSやメルマガなどを通じて指名検索やリピーターを増やす取り組みが、そのままSEOにも効いてきます。
構造化データと会員情報の連携
購読メディアのハイライト表示などの恩恵を受けるため、会員制サイトの場合は、Structured Data for Subscriptions などの適切なマークアップ実装を検討しておきたいところです。
特定トピックでの権威性の確立
Web Guide や AI Mode で引用されやすくするには、広く浅い情報よりも、特定分野で「ここを見れば十分」と思われる専門性を積み上げることが重要です。E-E-A-Tを意識したコンテンツ設計が、これまで以上に効いてきます。